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理科ハウスで起こるさまざまなできごと。

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2017年12月23日(土) (NO.803)


クリスマスレクチャー「ろうそくの科学」


理科ハウスでは、毎年12月23日にクリスマスレクチャー「ろうそくの科学」で1年を締めくくっています。

このレクチャーを毎年楽しみにしてくださっている方もいれば、子どもが成長して(小3以上)ようやく参加できるようになったご家族も。

今年も、日頃理科ハウスをご利用してくださっているみなさまにに感謝の気持ちを込めて、科学の楽しさをお伝えしました。


「この宇宙をまんべんなく支配するもろもろの法則のうちで、ろうそくが見せてくれる現象に関わりをもたないものはひとつもありません」のファラデーの言葉ではじまる実験ショー。

一方的に実験をお見せするのではなく、みなさんと対話しながら進めていくのが理科ハウスのスタイルです。

あたりまえに見える現象にあえて「なぜなのか」と問いかけながら、みなさんにせまります。

子どもからも大人からも意見が出て、自分の考えが揺さぶられます。

そして、実験するたびに「おおーっ!」と声があがります。


レクチャーを行うのは、私(山浦)だけではありません。

参加してくれた高校生に火付けのお手伝いをしてもらったり、高校生や理科の先生に解説もしてもらいました(打ち合わせはなし)。


今年の目玉は、なんといっても森館長によるスペシャル実験ショー!

指に直接炎をつける「指マッチ」を実演!体を張った実験です(画像では実演していません)

そしてクリスマスケーキと思いきや・・・

なんと直径20㎝もあろうかと思われる巨大ろうそく!細い芯と太い芯、炎はどうなる?


実験があと1つというところまできて、「えーっ、もっと見たーい!」という声が。

気が付いたらなんと2時間もやっていました。

今年はいつもやらない実験も加えていたからです。

最後まで集中してみてくださったみなさん、ありがとうございました。

「1本のろうそくに火をともせば、深遠な科学の世界への扉がひらく。来るべき時代のためにみなさんもろうそくのように世界を照らしてください」というファラデーの言葉で締めくくりました。



2017年の理科ハウスはこれで終了です。

理科ハウスにお越しになったみなさまに感謝申し上げます。

2018年は1月7日(日)から開館します。

来年もよろしくお願いいたします。

理科ハウス 山浦安曇

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2017年12月17日(日) (NO.802)


いくつになっても


鎌倉から90歳のおばあちゃんがいらっしゃいました。

「私は好奇心が強くて」といいながら一つひとつの展示を丁寧に見てくださいました。

二階の「台風はなぜ左巻きなのか(北半球では)」のコーナーでコリオリの力の実験と説明を聞いていただきました。

そしたら「あら、今日は眠れなくなりそう」とおっしゃったので、

「それは、たいへん」と言ったら、

「いえいえ、うれしくてね」と言ってくださいました。


大阪にいる実家の母(88歳)は、時々大阪市立科学館に一人で行っているようです。

とても楽しんでいる様子。

「年寄りこそ科学館に行くべきだ!」と言っています。

いくつになっても好奇心旺盛でいられるのはすばらしいですね。

見習いたいものです。


というわけで、科学館は子どもの行く所だといまだに思っている方、乗り遅れちゃいますよ!

大人が楽しめる理科ハウスにぜひ遊びに来てください。

理科ハウス 森裕美子

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2017年12月16日(土) (NO.801)


サイエンスレクチャー「足あとが教えてくれる恐竜のなぞ」



恐竜の足跡化石を見たことがありますか?

日本では群馬県神流町恐竜センターにある恐竜の足跡が有名。

この足跡を研究した松川正樹博士に師事しているのが今日の話し手、柴田健一郎さんです。

柴田さんは横須賀市自然・人文博物館の学芸員です。

こんな近くに恐竜の研究をしている人がいるなんて、うれしいですね。


恐竜の足跡は三本指のものが多いですが、種類によって指の形がちがいます。

かかとまで残っているのもあります。

鮮明なものもあれば不鮮明なものも。

へこんでいるのもあれば出っ張っているのも。

しゃがんでいたり、歩いていたり。

足跡の化石を見つけたらまず名前をつけますね。

このとき、恐竜の名前とは違う化石の名前がつきます。

もし、足跡といっしょに尾の跡もついていたら、さらに別の名前をつけます。

いろいろルールがあるんですね。

足跡が続いていたら、腰までの高さとか歩いていたスピードとかも計算できちゃう。

足跡が残っていなかったらその恐竜は水辺がきらいなのかなとか想像できます。

おもしろーい。

足跡だけでいろんなことがわかるんですねえ。


柴田さんが「獣脚類にはどんなものがいるかな?」と言うと、「〇〇サウルス!」と恐竜の名前や分類がばんばん言えちゃう子どもたちが数名いて、大人たちは圧倒されました。

いやー、ホント、まいりました!


柴田さんはチバニアンのことも説明してくれました。

まだ大きなニュースになる前に見に行かれたそうです。

地層の境目はよくわかりますかとか、方位磁石を持っていくとわかりやすいですかとか、

いろいろな質問にも答えてくれました。

ニュース報道だけではよくわからなかったので、とても勉強になりました。


「今日の話を聞いて、足跡のイメージが変わった」(中1)

「恐竜というと骨にとらわれがちだけど、足跡にも興味がわきました」(高1)

「現在の生物と恐竜の共通点や違いなど、もっと知りたくなりました」(大人)

など、参加者からたくさんの感想をいただきました。

柴田さん、ありがとうございました。

また来てくたさいね!

理科ハウス 森裕美子

実物大の恐竜の足跡が入り口でお出迎え。自分の足と比べてみて!


ティータイムには恐竜の足跡をかたどったクッキー。

なんと、モールド(凹型の足型)とナチュラルキャスト(足跡にたまった砂などが固まってできた化石)のセット!


恐竜のフィギュアに紙粘土を踏ませて足型をとり、クッキー生地をつめて型をとったとのこと。これって本物の化石と同じ作り方じゃないですか!ベイビーズブレスのアイディアには驚かされます。店長、いつもありがとうございます。


(おまけ)ティラノサウルスとトリケラトプスのかぶりもので、参加者を威嚇するおちゃめな館長(非売品)。

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2017年12月14日(木) (NO.800)


空の学校 実験室


11月5日に行われた武田康男先生と山本由佳さんによる「空の学校」。

  


迫力のある4K映像は、本当にたくさんのことを教えてくれました。

講義内容を整理しているうち、このままにしておくのはもったいない、忘れないうちに丁寧におさらいしたい!と思い、

気象現象を実験で楽しむ展示を2階に作りました。


名付けて「空の学校 実験室」。

ダイナミックな大気の現象を、ミニスケールで再現することには限度がありますが、

それでも、今目の前で起きていることを、物理的に理解するのにとても役立ちます。

実際にやってみると、わかっていないことがたくさんでてきてびっくり!

「空の学校」に参加してくださった方はもちろん、

お天気のことが気になるという方も、ぜひ体験しにきてください。

対象は中学生以上ぐらいから。


  

このほかにもメニューあり。全部で17の実験ができます。会場は2階フロア。

理科ハウス 山浦安曇

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2017年12月10日(日) (NO.799)


大人が作って、子どもが遊ぶ「電磁実験スピーカー」


昨年に引き続き、逗子市文化プラザ市民交流センターの主催「親子講座 電磁実験スピーカーをつくろう」を理科ハウスで行いました。

教材は学研の「大人の科学」。

まずは、コイルを本体に巻くところから親子で共同作業です。

「ちょっとここを押さえていてね」

「こっちを先にはめるんだよ」

ほほえましいやりとりがあちこちから聞こえます。

親子で過ごす時期って案外短いから、こういう時間を大切にしてほしいな。


それぞれが持ち寄った音楽プレイヤーに接続すると、見事にスピーカーから大音量で音が出てみんな大喜び!

このスピーカーのすごいところは、音楽のリズムに合わせてスピーカーの近くにあるLEDが光るところです。

LEDとスピーカーは接続されていません。

なんで??というわけで、理科ハウスが作成した紙芝居「電気と磁力の不思議な関係」を使って、その謎を解き明かす実験を行いました。

今目の前で起こっている現象も、あたりまえのことではなく300年も前からたくさんの科学者が実験と研究を重ねてきてわかってきたことなのです。


エルステッドやファラデーといっしょに世紀の大発見の瞬間に立ち会った気分はいかがでしたでしょうか。

大人も子どももいっしょに手を動かして、いっしょに考える、素敵な一日になりました。

理科ハウス 山浦安曇

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2017年12月5日(火) (NO.798)


小さいことから


11月30日に読売KODOMO新聞に理科ハウスのことが載りました。

たくさんの方が読んでくださったようで問い合わせもたくさん来ています。

NHKラジオに続いてのことだったので重なったせいもあるのかもしれません。


いままでは反響の大きさを恐れて全国へのメディアにのせてもらうことをためらったりしたこともありました。

小さい科学館は、一度にたくさんの方を受け入れることができません。

だから、どこにでも近くに行ける科学館があるといいですね。


12月2日、3日は京都で「全国科学教育ボランティア研究大会」があったので出席してきました。

全国にはボランティアで科学教育を広めようと頑張っている人達が大勢います。

私も23年前は何も知らない一人でしたが、たくさんの仲間に教えてもらって今があります。

小さなことからの出発でしたが楽しいことの連続でしたよ。

それはね、子どもといっしょに科学あそびをやったことです。

お金もかからないし、時間もかからないし、いい事ばかりだったのです。

理科ハウス 森裕美子

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2017年11月24日(金) (NO.797)


チバニアン


ニュースで地質年代に日本の地名が使われるかもしれないと言っていました。

その名は「チバニアン」。

まだ決定までには時間がかかりそうですが、

早くも千葉市市原市には人が押し寄せているようです。


そこで「チバニアン」をもっとよく知ってもらおうと新しい展示コーナーを作りました。

すでにある「地球の歴史ゴム」や「地層階段」とあわせて楽しんでいただけるとよりよくわかりますよー。

ぜひぜひ遊びに来てください。

理科ハウス 森裕美子

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2017年11月24日(金) (NO.796)


科学者の短歌


いきなりですが短歌の話です。

私の祖父、石原純物理学者でしたが、歌人でもありました。

その石原純の「新短歌」について『cocoon』(コクーン)という短歌冊子に書いてくださった方がおられました。

なんと、理科ハウスに何度か来ておられるSさんだったのです!

びっくり!


そしてその文章の中に載せていただいた歌の中にこんなのがありました。


夏空にかゝる白斑(ふ)の繊雲(すじぐも)を寒き氷と世の人は見ず


今月5日に武田康男先生から「すじぐもは氷でできてるよー」と教えてもらったところだったので

ピーンときちゃいました。

さっそく武田先生に聞いてみたら

石原純の歌はさすがですね。夏の積乱雲が消滅したあとは氷の粒の雲が漂っています。

とのお返事が。


短歌から学んだ楽しいひと時でした。

Sさん、本当にありがとうございました。

また短歌のお話聞かせてくださいね。

理科ハウス 森裕美子

                                  2014年7月26日撮影

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2017年11月23日(木) (NO.794)


グラグラタワー新記録出ました!


箱を順番に積み上げていく「グラグラタワー」。

一見、簡単そうに見えるけど、実際にやってみるとこれが案外難しい。

なぜかというと、箱の中のどこかに重りが入っているから。

なので、ただ普通に積み上げていくだけでは、すぐに倒れてしまうのです。


これまで何人も挑戦していますが、せいぜい8個まで。

一番高く積み上げた人は、10個でした。

ここらへんが限度かな~と思っていたら、

なんと、本日最高記録11個がでました!

すごいです。


なにごともあきらめないで挑戦することって本当に大事!と思い直した一日でした。

えっ、こんなの簡単でしょ、と思ったあなた!

ぜひやりにきてください。

理科ハウス 山浦安曇

ひとつひとつ重心の位置を確かめながら積み上げるのがコツ

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2017年11月14日(火) (NO.793)


NHKラジオ深夜便に出演しました


ラジオ深夜便の反響がすごいです。

朝、起きてパソコンを立ち上げたら、

ラジオを聞いての感想を送ってくださった方からのメールが数件入っていました。

理科ハウスに行ったら留守電がたくさん入ってました。

開館中も電話がかかってきます。

ラジオを聞いたからと来館してくださった方も。

この時点で私はまだ放送を聞いてなかったので(今朝は起きずに寝てました)、

どんな内容だったのか知らなかったのです。

夜になって聞き逃しが聞けたのでやっと聞きました。

うまく編集されていてよかったです。

NHKさんありがとうございました。


ラジオ放送では理科ハウスができるまでの話が主でした。

本当にすごいことが起こったのはその後の話なんですが、

その話はまた機会があったらお話できたらと思います。

理科ハウス 森裕美子

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2017年11月5日(日) (NO.792)


『空の学校』 開校!


朝から一点の雲もない青空!

今日は雲を観察する日なのに~。

でも気分はうきうきです。なにしろこの日を10ヶ月も前から心待ちにしていたのですから。

『空の学校』の校長先生は武田康男先生

学級担任は 山本由佳先生


武田先生といえば、日本のみならず世界を飛び回りながら空の映像を撮っている「空の探検家」。

著書も20冊以上。つい最近、朝日新聞の天声人語にも取り上げられたばかりの時の人です。

(ネクタイがオーロラ柄!)


一方、山本由佳さんは

2015年に一般社団法人日本気象予報士会賞と日本気象学会 奨励賞を受賞した

日本気象予報士会「サニーエンジェルス」の代表。日本のあちこちで気象をわかりやすく伝える活動をされています。

(空色のお洋服ですね)


この気象予報士界のスターをお迎えして、いよいよ『空の学校』の開校です。


この日のために壁を覆うほどの特大スクリーンをこしらえました。

どーん!

武田先生が用意していた4K映像は画面が大きくないとそのすばらしさがわからないのです。


まずは今日の天気図から。

移動性高気圧に覆われています。やっぱりね。

「雲は出そうもないね」という予報がでました。


天気予報は地上天気図だけではわからない。上空の大気の状態を表す高層天気図の見方も教えてもらいました。


武田先生がドラえもんと南極に行った話からスタートです。

氷山ペンギンやアザラシ、そして北半球と反対に動く。そして本当にカーテンのようなオーロラ

武田先生が4Kのカメラで撮影するのは、自分が見たままの世界を、たくさんの人に伝えたいからとのこと。

そうなんです。巨大なスクリーンと4K映像のおかげで、実際に目の前で起きているように見えるのですよ!

理科ハウスにいながら、南極旅行の気分です。


消える雲、生まれる雲、回転する雲、膨らむ雲、形が変わらない雲、渦巻く雲 なみなみの雲 飛行機雲

そのダイナミックな美しさに、「おおーっ!」という声があがります。

「風は見えないけど、雲の動きで空気がどっちからどっちへ動いているのかがわかるんです。

そこが気象予報士の萌えポイントよ」と由佳先生。


たくさんの雲を見ていると、当然疑問が沸き起こってきます~どうしてこんなに表情が豊かなのか~

雲が何からできているのか。水滴なのか、氷の粒なのか。

風はどちらから吹いているのか。

太陽はどちら側にあるのか。

海水や地面の温度は?

今までぼやっと空を眺めているだけだったのが、物理法則がわかってくるとますます楽しくなってきます。


さらに興奮したのは鮮やかな光学現象。

さまざまな虹や光輪、幻日、彩雲、ブロッケン現象、蜃気楼、雷のときに出る赤い光スプライト

そして武田先生がはじめて見つけた二重富士の現象。

靄(もや)に富士山の影がきっちり三角に浮かび上がっている!

こ、これは死ぬまでに見てみたい!


流れ星や日食も画像ではなくて映像で見せてもらいました。

写真ではわからない、速い━ゆっくりの変化がよく伝わってきます。

4K映像だからこそですね。


いよいよ質問タイム。

あらかじめ参加者から不思議な雲の画像や気象に関する疑問を出してもらいました。

参加者に積極的に関わってもらうのが理科ハウスのスタイル。

長年の疑問が解けました!

質問の内容はここには掲載しませんが、理科ハウスの「みんなのぎもん」コーナーで見ることができますよ。


進行役の由佳先生が、合いの手&つっこみををいれてくれたおかげで、終始和やかな雰囲気で授業は進みました。

「これはこういう現象で…」って台本なくてもすぐに解説できちゃう。気象予報士さんって本当にすごいです!


最後はお決まりのサイン会。


おやつタイムのクッキーは、「層積雲」。 ベイビーズブレスさんの創作スイーツです。

武田先生、由佳先生、ありがとうごさいました!

明日から空を見上げるのが楽しみです。


武田先生がテレビに出演します。

2017年11月19日(日)午後1時55分から

テレビ朝日「テンション上がる会」━気象予報士のテンション上がる11月の天気━


理科ハウス 森裕美子 山浦安曇

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2017年11月4日(土) (NO.791)


ラジオに出演します!


NHKラジオ深夜便「明日へのことば」に、森が出演することになりました。

放送日は14日(火) の4時台

早朝です!

NHKラジオ深夜便「明日へのことば」 http://www.nhk.or.jp/shinyabin/program/2a1.html

多くの人は寝ている時間帯ですね。

どうしても聞きたいという方には「聞き逃し」というのがあるので

インターネットで一週間くらいは聞くことができます。

理科ハウスを作るまでにたどりついた話などです。

緊張してしゃべってるのでいつもの館長じゃないみたいと思いながら、笑って聞いてやってください。

理科ハウス 森裕美子

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2017年10月24日(火) (NO.790)


多田将さんの「放射線について考えよう」がめっちゃわかりやすい


KEK高エネルギー加速器研究機構の多田将さんを覚えていますか?

理科ハウスには2回来てくださってお話してもらいました。

そのときにお世話になった編集者の高良さんから素敵なお知らせが届きました。

なんと! ただで多田さんの解説が読めるんだと。

テーマは

「放射線について考えよう」

なんでこのテーマなのかは読んだらわかるよ。

あいかわらずのわかりやすさで、そういうことやったんかーってなることまちがいなしですよ。

ぜひ読んでみてください。

毎週更新されるそうなので続きを読みたい人は一週間待ってね。

理科ハウス 森裕美子

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2017年10月22日(日) (NO.789)


「月のきほん」は奥が深かった サイエンスレクチャー by 白尾元理さん


台風のニュースが刻々と入る中、やってしまいました!

写真家で知る人ぞ知る、白尾元理(しらおもとまろ)さんに来ていただきました。


お話は『月のきほん』ですよ!

これが簡単じゃないんですよ。

ほんとに難しい。

難しい原因は地球がすごい速さでぐるぐる自転してる。

月が地球の周りを回ってる。

地球と月が一緒に太陽の周りを回ってる。

これを同時に考えてみて。

しかも月の軌道は太陽の回る黄道から少しだけずれてるってこと。

難しいじゃないですか。


今年の夏にアメリカで皆既日食がありました。

白尾さんが行ってこられた時の写真を見せてくださいました。

過去に8回の日食に出かけられたそうですが、雨や曇りで3回しかみられなかったそうです。


そして、世界中を回っておられる白尾さん持参の貴重な石。

なんと、27億年前の石に46億年前の隕石

さ、さわっちゃった!

惑星としての地球の地面を研究することによって、月の構造そして太陽系の成り立ちを解き明かすことができるのです。


つい先日、月に縦穴があいてるっていうニュースがありました。

月に穴が開いていることがどうやってわかったのか、についてもお話しいただきました。


そして、グーグル社がスポンサーとなり、民間で計画されている月面探査計画の最新情報についても。

日本のチーム『HAKUTO』は、12月に打ち上げ予定ですから、もうまもなく。わくわくしますね。


お話はもっと聞いていたかったんだけど、台風が近づいていてひやひやしてしまいました。

白尾さん、今度はまた別のテーマでお話を聞きたいです。

ありがとうございました!

理科ハウス 森裕美子


白尾さん撮影の皆既日食(2017年8月21日アメリカ)。皆既日食に出会える確率は低い。次に日本で見られるのは18年後(2035年)。みなさんすぐに自分の年を計算!


地球の石か隕石か? どこが違う?


46億年前の石。太陽系が誕生したときの石だ!すごすぎる。

「で、お値段は?」やっぱり気になっちゃいますね。


おやつは、クレーター錯視クッキー 引っ込んでるように見えても、ひっくり返すとあれ?でっぱってる!

今回もベイビーズブレスさんにつくっていただきました。


月といえば白尾さん、というほど『月のきほん』は名著。なんとこのタイミングで『月のきほん』の新改訂版が出版されました。

大学で学ぶ惑星科学のテキストにもなっているほど詳しく書かれています。これこそ一生ものの本!


参加者は早速購入。お決まりのサイン会。白尾さん、最後までありがとうございました。


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2017年10月14日(土) (NO.788)


スパイダーウォッチング 秋編



前日から降り続く雨で中止を覚悟していたスパイダーウォッチング。

午後になんとか雨はやみ、池子の森自然公園にでかけました。


こんな天気だからさすがにクモもいないか、と思いきや、いるいる~!

スタートしてすぐに、巨大なジョロウグモの網が出迎えてくれました。

幅1メートルはゆうに超える大きさです。


よく見ると、小さなジョロウグモのオスが交尾の機会をうかがっています。

網にポツポツとついているごみのようなものは・・・シロカネイソウロウグモです。

白金のように白く光っているからシロカネ。なんとジョロウグモの食べかすなどをもらっているんですって。ちゃっかりしていますね。


葉っぱをめくってみると、「いた!アリグモだ」。

教えてもらわなければ、アリとまったく区別がつきません。

でも脚は・・・8本あります。やっぱり「クモ」です。


クモの網はネット状のものばかりではありません。

1本の長い糸をはり、端っこにいすわって、他のクモがつたってきたところを襲うオナガグモ

まるで細い松葉のよう。襲われたクモが糸でぐるぐるまきにされている姿も観察することができました。


葉からぶら下がって一見何かの実のように見えるもの(中央)は、オオトリノフンダマシの卵のうです。

卵を産んだあと、お母さんグモはどこかにいってしまったのでしょうか。


ずっと見たいと思っていたあこがれのクモに出会えました。徘徊性のネコハエトリです。

クモ同士をたたかわせるクモ相撲で有名ですね。茶色いモフモフの毛がネコを思わせます。


しだいにクモに焦点があってくると、参加者のみなさんが次から次へとクモを見つけ出しました。

セイタカアワダチソウの花の中に、ワカバグモ


地面を動き回っているクモを捕まえると、コモリグモのなかま

ルーペで見ると、背中にたくさんのあかちゃんを背負っています。コモリグモ由来の生態です。


帰り際に、またまたオオトリノフンダマシの卵のうを発見。

葉っぱをめくってみると、なんとお母さんグモが!きっと最後の姿なのでしょう。


最終的には、春のスパイダーウオッチングのときよりもたくさんの種類のクモ(24種)を見ることができました。

そして実にその8割が春には見られなかったクモだったのです。クモの種類がすっかり入れ替わっていたのですね。

自然も観る目をひとつ養うことができた、そんな一日でした。

クモを友達のように紹介してくれる案内人の田中和徳さん、今回もありがとうございました。

理科ハウス 山浦安曇

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2017年10月9日(月) (NO.787)


空の学校開校!


今朝、新聞を読んでいたらびっくり!

朝日新聞の天声人語に武田康男さんのお名前が!

武田さんは元高校の先生で気象予報士、南極にも1年以上行って気象の研究をされました。

2010年の秋には理科ハウスに来てくださって南極のお話をしてくれました。

その時にはノンフィクションライターの最相葉月さんがファシリテーターを引き受けてくださいました。

http://licahouse.com/diary_old2010.html#anchor_takeda_saisho


そして、なんと再び、武田康男さんが理科ハウスに来てくださることになりました!

今回のファシリテーターはこれまた気象予報士の山本由佳さんです!

申し込み受付も始めていますので、参加されたい方はお早めにどうぞ。

気象に関する質問、募集中でーす。

理科ハウス 森裕美子

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2017年10月7日(土) (NO.787)


どこよりもはやく、どこよりもわかりやすいノーベル賞解説


今年も、ノーベル生理学・医学賞、物理学賞、化学賞が発表されました。

科学館が一年でいちばん色めき立つシーズンです!

理科ハウスでは毎年どこよりもはやく、ノーベル賞解説コーナーを設置しています。

というものの、ノーベル賞の内容を文章だけで理解するのは、専門用語ばかりでかなりもやもやしますね。

そこで、ノーベル賞を理解するための「はじめの一歩パネル」を作りました。

身近なことや自分の知っていることと、ノーベル賞がつながったら、とても嬉しいですよね。

ちっとも難しくないので、ぜひトライしてみてください。

少しでもわかったら、周りの人に解説してあげてくださいね。

理科ハウス 山浦安曇

 

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2017年10月5日(木) (NO.786)


ムキカガクって?


今、学芸員実習に来ているK大学4年のMさんの専攻は「無機化学」。

無機化学と聞いて、難しい化学式ややたら長い物質の名前を思い浮かべる方も少なくないでしょう。

しかし、身の回りは無機化学の現象であふれていますし、無機化学の発明発見のおかげで豊かな生活を送っているといってもいいぐらいです。

Mさんは、「無機質」と思われがちな化学を、実生活と関連させて、わかりやすく学ぶ「身近な無機化学」紙芝居を作ってくれました。

紙芝居は、7日(土)と8日(日)の午後3時ごろにやっています。

テーマは、当日のお楽しみ。

化学でよくわからないことも丁寧に教えてくれます。

中学生・高校生はもちろん、

お父さんもお母さんも、おじいちゃんもおばあちゃんも、ぜひ聞きにきてください。

理科ハウス 山浦安曇

         染色の化学反応について説明するMさん


 

 「無機と有機のちがいはなんですか?」「なぜ無機を選んだのですか?」質問がバンバン飛び出します

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2017年10月1日(日) (NO.785)


ファミリーヒストリー


石原家に残されたものの整理をしていました。

新たに大きな写真が数枚見つかりました。

その中には、濃尾地震 ( 明治24年10月28日) の後の様子を撮った4枚がありました。

インターネットで調べてみると同じ写真があったので当時出回っていたものであることがわかります。

この地震は死者7000人以上も出した大地震でした。


なぜこの写真が残されていたのか。


曾祖父、石原量(純の父) は三河西端藩出身の武士でした。

明治8年には東京に上京しているのですが、明治20年には純を連れて名古屋に引っ越しをしています。

その後明治22年には、また東京に戻っているのですが、

もしそのまま名古屋にいたら、この地震に遭遇していたことになります。

故郷に起こった大地震を量はどんな気持ちで見ていたのでしょうか。


人が大切に残すもの、その中にはきっとヒストリーが眠っているのでしょう。

理科ハウス 森裕美子

愛知郡熱田町神戸家屋崩壊の図

 

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2017年9月26日(火) (NO.784)


染色は化学反応


サクラやカキの葉の色づきが秋の訪れを感じさせる季節になりました。

今、そんな秋の色を集めて染色のワークショップを行っています。

右から、タマネギ、アカネ、タデアイ、サクラ(みょうばん媒染)、サクラ(媒染なし) そしてアゲハのうんちも!


この中から色を2つ選んで小さな絹と木綿の布に染めることができます。

染料をビーカーに入れて布を煮たり、媒染液に浸したり、酢を加えたり、やっていることは実験と変わりません。

布を広げたときに色が染まっていたときの喜びといったら!

それでも、染めるたびに少しずつ色が違うのですから、毎回新しい発見があります。


中には「絹ってなあに?」と絹にはじめて触れる子も。

みなさんなら、何色を選びますか。

ご興味ありましたら、体験しにきてください。所要時間は30~40分。

平日はいつでも。土日は15時に定員5名まで受け付けます。

理科ハウス 山浦安曇

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2017年9月19日(火) (NO.783)


ウイルス性胃腸炎


台風が通り過ぎて今日はいいお天気になりました。

暑くもなく寒くもなくありがたい季節です。

これから寒くなるかと思うと、寒がりの私は、今のうちにできることはしておきたく思うのですがなかなかはかどりません。

そんな中、なんと「ウイルス性胃腸炎」にかかってしまいました!

それで、理科ハウスを一日お休みさせてもらいました。

難病のため免疫抑制剤を飲んでいる私は免疫力がやや劣っているのです。


ウイルス性胃腸炎は、かかったことがある方はご存知でしょうが、とてもつらい時間がやってきます。

そんなとき、何を考えていたかというと

「なんでかかったんかなあ」とか

「脱水状態だけはあかん」とか

「ウイルスはどこにおんねん」とか。

病気にかかったときは、早く苦しみから逃れるために、持ってる知識を総動員せねばなりません。

理科ハウスにおいてあるマンガ『はたらく細胞』を読んでおいてよかったです。


皆さんは病気になったらどうしていますか。

この頃では遺伝子治療なども始まっていて自分で考えないといけなくなっているんですよ。

家族に病気の人が出たときなども、治療方法を選択しなくてはならないかもしれません。

私は病院に行くたびに、病院内に図書室があって病気について学べるような部屋があったらいいのになあと思います。

診察を待っている時間をそういう場所で過ごせると助かります。

普通の図書館ではなかなか詳しい情報を得られないからです。


病気になったので、普段はあまりお話することのないことを書いてみました。

理科ハウス 森裕美子

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2017年9月16日(土) (NO.782)


リニューアルしてオープン!


びびり展を片づけて、新しい理科ハウスでスタートしています。

岩塩や雲母などのへき開体験 (結晶をお持ち帰りできます 材料費50円)

鮮やかな色に染まる草木染め(藍、サクラ、タマネギ、アカネなど)

時間どおりに色が変わる化学反応

磁石の秘密を探る などなど

どれもおうちではなかなかできない実験ですので、ぜひ体験しにきてください。


さて今、理科ハウスには、学芸員実習の学生さんが来ています。

専攻は海洋生物。

なんと琉球大学から理科ハウスを選んで来てくださっているのです。嬉しいですね。

Kさんは学業のかたわら、ダイビングをして沖縄の海の生物を撮影しているとのこと。

そこで、これまで撮影した画像を使って「海の生きものクイズ」を作ってもらいました。

まるで「水族館のおにいさん」のような、プロなみのトーク!

ぐいぐい引き込まれて、気がついたら「海の生きものマスター」に。

Kさんは来週21日までの実習です。

ぜひ理科ハウスに遊びにきてください。

理科ハウス 山浦安曇

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2017年9月2日(土) (NO.781)


びびり展を終えて 「怖さはどこからくるのか」



暗闇で光る目

電撃ブザー

玉の谷渡り

とげとげ地獄

ほねほね地獄

釘山に乗る体験

入浴剤爆発

暗闇ウオーク

電気味体験

ヒヤヒヤスカイウオーク

ガラスの上で釘打ち

理科ちゃん危機一髪

ドキドキ風船割り

卵落とし

本物の革の観察

びびり坂

頭上バケツ落下

片栗粉の沼

きもだめし階段

解剖教室

おそろしい危険生物のはなし

液体窒素の実験

アルコール爆発

スプラッシュ!さかさコップ

ぐらぐらタワー

風船串刺し実験

火あぶり地獄

爆鳴気

びびり実験の数々・・・

体験してくださった方々全員に

たくさんびびってくれてありがとう!」と言いたいです。


この企画を考えたとき、私達の頭のなかにはある出来事がありました。

それは、6年前の福島原発事故による放射線の問題が起こったときです。

当時、「正しく怖がる」ということが盛んに言われていました。

これは、本当の怖さを知っているということです。

でも、世の中には実際には体験できない怖さがたくさんあります。

そういう時、ヒトは思考力と想像力でカバーしています。

こうやったら危ないぞ、と。


今回の「びびり展」で本当にびびった人は「正しく怖がれる人」だったような気がします。

(ちっともびびらなかった! という君はまだ本当の怖さを知らないのだ)


毎日、行っていた実験ショーではみなさんがショーを作ってくれました。

いままで以上に体験することの楽しさと難しさを感じていただけたことと思います。

次に何が起こるかわからないときの怖さ。

次に何が起こるかわかるからこその怖さ。

いきなりやってくる怖さ。

どんなことが起こっても正しくびびれるように、普段からたくさんびびってたくましくなりましょう!


びびる装置をたくさんつくってくれたジャンクホビー工房の有馬正人さん、

ウシガエルやカメの解剖を指導してくれたNPO三浦半島生物多様性保全の天白牧夫さん

おそろしい危険生物の話をしてくれたしおさい博物館の倉持卓司さん

ヒヤヒヤスカイウオークのVRを作ってくれたマサハルさん

恐ろしい怪物の絵を提供してくれたユウさん

心より感謝申し上げます。


展示の中で人気のあったものは、もうしばらく体験していただけるようにする予定です。

この夏、遊びにくることができなかった方もぜひ理科ハウスに遊びに来てください。

理科ハウス 森裕美子

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2017年9月2日(土) (NO.780)


防災の日スペシャル ぐらぐらタワー


タイヤのついた台に高ーく積み上げらた箱。

高さは2メートルほど。ぐらぐらゆらゆら、今にも倒れそうです。

今日は、このタワーを倒さないように揺らすにはどうすればいいのか、という実験を行いました。

3つの揺れの周期(拍手リズム、ピタゴラスイッチリズム、アンコールリズム)の中から、「タワーは倒れない」と思うリズムを、みなさんに選んでもらいます。


さて、ここからがびびり実験。

「倒れない」と宣言した人に、タワーの真下に座ってもらいました!

「えーっ!まじか。 こ、これはびびる!」

ヒントは理科ハウスの中に設置してある「共振ふりこ」。

体験していた人は、ピンときたかもしれませんね。


東日本大震災のときには、震源から遠く離れた東京や大阪で、高層ビルが大きく揺れる現象が観測されました。

今はこの揺れを抑える技術が、いろいろ開発されています。

いつ起こるかわからない地震。

地震に対する知識と防災に対する知識、この両方をいつも備えておきたいですね。

理科ハウス 山浦安曇

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2017年8月30日(水) (NO.779)


ふりこでパン食い競争


ふりこの重りのかわりにパン(実際にはドーナツ)をつるして、もどってきたドーナツを食べる実験。

なにそれ、超楽しそうなんだけど!

予想通り、やりたい人続出です。

でも、目の前にもどってきたドーナツにかぶりつくのは、簡単そうでいて難しい!

口を前に思いっきりつきだしますが、何度やってもうまくいきません。


さて、ここからがびびり実験。

今度は、同じ高さのところに重さ7㎏のボーリングの球をぶら下げます。ひもの長さは5m

目の前からボーリング振り子を揺らしたとき、同じところに立っていられるか、という実験。

やりたい人~?

あれれ、誰もいない!

7㎏の球ですから、さすがにびびりますよね。

勇気あるSくんが挑戦してくれました。

Sくんの顔にボーリングの球がもどってくる瞬間を、みんな息をのんでみつめます。

思わず目をつぶる人も。

ふりこの法則がわかっていても、大丈夫だとわかっていても、やっぱり怖い!

みんなの代表で挑戦してくれたSくん、ありがとう。

きみの勇気をたたえます。

理科ハウス 山浦安曇

はたして、このあとSくんはじっとしていられるか!?

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2017年8月27日(日) (NO.778)


風船割りスペシャル


先日(8月1日 No.768)は、風船を割らないように串をさすヒヤヒヤ実験をしました。

今日の実験は、どうやったら風船を割ることができるか、という実験です。


用意したものは、

針山、グレープフルーツ、ガムテープ、やすり の4つ。


さて、この中でいちばんはやく風船を割ることができるのはどれだと思いますか?

みなさんに予想してもらいました。

そして、

「これが一番よく割れる」と予想したご本人に、その道具を使って風船を割ってもらいました!

割る人の顔も、それを見ている人の顔もひきつります。


さて、結果は?

意外なものですよ。

最後は、道具なしで割ってもらいました(これが一番こわい)。


風船は、この世で最も心臓に悪いモノです。

理科ハウス 山浦安曇

風船にガムテープを貼って、勢いよくはがすと?

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2017年8月27日(日) (NO.776)


ミクロの世界にズームイン!


ずらりと並んだ実体顕微鏡。

それぞれの顕微鏡には、昆虫のからだの一部がセッティングされています。

のぞいたとたん「うわ~」と声も出す人も。

目で見たときには気がつかなかった毛や突起や不思議な模様がはっきりみえます。

これらは、その昆虫の特徴をよく表しています。


このコーナーを案内してくれるのは、学芸員実習中のTさん。

実体顕微鏡の使い方から、優しく丁寧に教えてくれます。

昨日、Tさんは自ら「ある昆虫」を持ち込んで、顕微鏡で見せてくれました。

さて、そのある昆虫とは?

みんなが大好きな「アレ」だけど、見てもらっているのはからだの一部だけなので、あてるのは難しいですよ。


顕微鏡は、新しい世界への入り口。

みなさんものぞきにきませんか。

理科ハウス 山浦安曇

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2017年8月26日(土) (NO.775)


まだ間に合う!自由研究


毎年お盆を過ぎたころから、自由研究のネタを探しに来る人が増えてきます。

すでにテーマを決めているんだけど、やり方がわからない人。

参考書通りにやったけど、うまくいかなくて相談に来る人。

参考文献を探しに来る人。

とにかくなんでもいいから、レポートを片づけたい人、などなど。


理科ハウスでは、みなさんひとりひとりのニーズに合わせて相談にのっていますよ。

丸投げはだめだけど、「やりたい」気持ちがあったら、全力でサポートします。

もう時間がないなんてあきらめないで。

理科ハウスの展示の中に、ヒントがあるかもよ。

理科ハウス 山浦安曇

 理科ハウスで行った実験の結果をレポートにまとめて、持ってきてくれました。素晴らしい出来栄え!

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2017年8月23日(水) (NO.774)


ほんとうに怖い危険生物のはなし


夏の終わりが近づいてきました。

夏の海で出会うものといったら「アンドンクラゲ」。

刺された人もたくさんいるはず。

他にも海での危険な生物といえば、「ヒョウモンダコ」「カツオノエボシ」「スベスベマンジュウガニ」などなど。

聞いただけでこわーい。

でも、それぞれの生き物達の何が危険なの?

今日はほんとにほんとにこわーい海の生き物について葉山しおさい博物館倉持卓司先生に教えていただきました。


「このタコは毒があるっていわれているけどほんとかな。

(マダコも危ないらしい)

「刺されたショックで溺れたなら、その生き物の毒のせいではないよね」

(溺死だからね)

「海にはノロウイルスもいるよ」

(ノロウイルスがいるのははカキだけじゃないのかー)

毒のないフグの話、

トキソプラズマという寄生虫の話、

知らないことが満載のお話に、「えーっ!そうなの?」と大人も子どもも夢中になって聞いてしまいました。


正しく怖がるためにはたくさんのことを知らなきゃいけない。

そして見えない小さな生き物やウイルスのことに、もっと目を向けなければいけない、と思いました。

倉持先生、今日は貴重なお話をありがとうございました。

理科ハウス 森裕美子

危険生物の話を聞きたい人で理科ハウスはいっぱいになりました!

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2017年8月17日(木) (NO.773)


動物の体のしくみを知る「解剖教室」



あっという間に定員に達してしまったのは、関心の高さを表していたのでしょうか。

外来生物である、ミシシッピアカミミガメ、ウシガエル、コイ、タイワンリスなど5種類の動物の解剖を行いました。


今回、講師を引き受けてくれたのは三浦半島の自然にすごく詳しい天白さんです。

理科ハウス内に展示されている剥製はすべて天白さんの手によって作られたものです。


慣れている手つきで、次々と手際よく解剖してくれました。

参加者はみんな食い入るように見ていました。

消化管をきれいに全部とり出しました。

次に呼吸器官と生殖器。

何種類もの解剖を行うと、魚類、両生類、爬虫類、哺乳類の共通性や違いがよくわかります。

休憩をはさんで、今度は参加者自身で解剖を体験しました。

こんな貴重な体験はなかなかできることではありません。


今回は駆除されてしまう外来生物を使用しました。

本当なら自然に生きる動物達を駆除しなければならないことが異常なのです。

この先もずっとこんなことを続けていかなければいけないのでしょうか。

自然への向き合い方をもっと考えなくちゃいけないと強く思いました。

みなさんのご意見をぜひお聞かせください。

理科ハウス 森裕美子

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2017年8月15日(火) (NO.772)


頭上にスプラッシュ!さかさコップ


今日の日替わり実験は、「さかさコップ」です。

コップに水を入れ、はがきで蓋をしてひっくり返す。葉書を押さえた手を放しても、水が落ちない!

有名な実験なので、見たことのある人もいるでしょう。


みんなが「それ知ってる、知ってる!」というので、実際にやってもらいました。

気合を入れてもらうため、お友達やおうちの人とペアになり、

ひとりが下に座って、その頭の上で「さかさコップ実験」をやってもらいました。

「できる、できる♪」と言っていたのが、あれれ??

一人目も二人目も失敗。

三人、四人~と挑戦しましたが、コップの水はみごとにお友達やおうちの人の頭上にバッシャーン(レインコートを着てもらっています)。

どうやったらうまくできるんだろう?

さかさコップの難しさを始めて知ることとなりました。

さかさコップは、穴あき葉書になったり、網になったり、どんどんエスカレート。

最後は「さかさバケツ」にも挑戦しました。

見るのとやるのとでは大違いですね。。

理科ハウス 山浦安曇

お友達をぬらすわけにはいかない! 思わず真剣になります。

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2017年8月12日(土) (NO.771)


どっかーん!アルコールロケット


先週から博物館実習に来ているT大の山下さん

展示解説や来館した方の案内など、すでにスタッフとして大活躍です。


4日目からは実験ショーも担当してもらっています。

実験は「アルコールロケット」。


今回も参加者のみなさんに実際にやってもらいました。

前回の「空き缶つぶし」のときもそうでしたが、

操作の仕方が少しでも違うと、爆発の威力に差が出ます。

バコーンと勢いよく爆発したと思ったら、次にはプシューッとガスが抜けてしまったり・・・。

そんなわけで、点火の際にはどうしてもびびってしまうのですが、山下さんが優しくサポートしてくれるので安心です。


この実験、簡単そうに見えてもアルコールの分量を間違うと大きな爆発になってしまうので、おうちではやらないでくださいね。

明日も理科ハウスで3時からやりますから、挑戦したい方は遊びにきてください。

理科ハウス 山浦安曇

見るだけじゃなく、自分で体験できる実験ショー。山下さんが丁寧にやり方を教えてくれます

 あまりに大きな音にびびっています

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2017年8月5日(木) (NO.770)


バキバキ空き缶つぶし


理科ハウスは連日びびりたい人で大賑わい。

3時からの「びびる実験ショー」を楽しみにしている方もいらっしゃいます。


実験ショーといっても、見るだけではありません。

参加者のみなさんにもやっていただいています!


今日は「空き缶つぶし実験」を行いました。

簡単そうに見えても、実際にやってみるとかなりびびりますよ。

この実験は、迅速に行うのが大事なポイント。

同じようにやっても人によってうまくいかないときもあります。

どうして?」とみんなで原因を考えるのも楽しい時間。

実験ショーがいつのまにか、自由研究の場になっていたりします。

理科ハウス 山浦安曇

水につけると、バキバキとつぶれていく空き缶。実験ができるのは、小4以上です。

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2017年8月3日(木) (NO.769)


底なし片栗粉の沼


片栗粉に水を混ぜてギュッと握ると固くなり、緩めると液体のように流れる「ダイラタンシー現象」。

大量の水とき片栗粉の中に入り、沈まないように歩く実験がよくテレビなどで紹介されていますね。

でも実際に、やったことのある人はまずいないのでは。

なぜなら、この実験をするためにはおそろしく大量の片栗粉が必要だからです。

でも一度でいいからやってみたい。

ということで思い切って片栗粉を25㎏購入!

「片栗粉の沼」を作りました。

一度入ったら足が抜けなくてびびる装置として作ったのですが、たちまちみんなの人気のコーナーに。

片栗粉が足の裏で固くなる感触は、体験したものでなければ語れません。

家庭では決してできないダイラタンシー実験、

片栗粉がなくなったら修了です。

ぜひあなたも体験しにきてください。

理科ハウス 山浦安曇

なんだ、この感覚は!?

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2017年8月1日(火) (NO.768)


雷鳴を超えて


今日の雷はすごかったですね。

しかし、理科ハウスでは雷鳴をかき消すぐらいの雄たけびが響きわたりました!


風船ヒヤヒヤ串刺し体験

「知ってるよ!」

「見たことある」

「セロハンテープを貼っておくんでしょ」

「まん中にさせば大丈夫だよ」


でも、実際にやったことがある人はひとりもいませんでした。

それまで強がっていた子も、いざさすときになると、しっかりびびっています。

あちこちで、パン!パン!と割れる音が響きます。

キャーッ!

えーっ!割れちゃうんだ???

音にビビって、ますますさせなくなってしまう人も。


今日の実験では、なんと21人中3人しか成功しませんでした。

本に書いてある通りにやってもうまくいかないことがあるんです。

では、どうやったら風船を割らずに串をさせるのでしょうか。

やってみなくちゃわからないですよね!

楽しかったので、明日もやりますよ。

理科ハウス 山浦安曇

 

  びびりすぎて、腰がひけています!

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2017年7月27日(木) (NO.767)


びびりシールでさらにビビる


今日は鎌倉のI中学校、先日はF中学校の科学部のみなさんが来てくれました。

貸し切り時間の2時間みっちりビビっていただきました!

中学生ですと、理由がわかっているうえで正しくびびってくれるし、

じゃあどうしたらいいのか、も考えてくれるので、実験しがいがありますね。

そんな中学生でも、体験して初めて知ることもたくさんあるようです。


さて、びびり展がはじまって2週間(実質8日)ですが、体験していただいた方に一番びびったコーナーにシールをはっていただいています。

 

うわ。こんなにたくさんのシールが貼られていると、さすがにびびりますね。

このシールをめやすに、コーナーを回るのもいいでしょう。

2Fのびびり展会場に一度にご案内できるのは、5名~8名まで。

1時間ほどで総入れ替えしています。

混んでいるときは、お待ちいただくこともあります。

ひとりでいらっしゃるよりも、お友達と一緒の方が楽しめますよ。

びびり展は、小2以下は実験の内容と安全上、体験できません。(おうちの人といっしょに1Fでお過ごしください

小3は親子同伴でお願いします(VR体験など年齢制限しているものもあります)。

ルールを守って安全に楽しく実験しましょう。

理科ハウス 山浦安曇

 

         これより上がびびり会場

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2017年7月22日(水) (NO.766)


理科ハウスの屋上で観望会


今夜の天気は曇り。

観望会を予定していましたが、見ると空にはたくさんの雲。

やるかやらないか悩みましたが、雲の合間に見える星を見ようということになりました。


ちょうど7時頃、まだ暗くない空に一番星の木星が見えました。

望遠鏡で見るとガリレオ衛星も見えました。

そうしているうちに次々に星を見に来館者がやってきました。

空が曇っていたのであきらめた方もたくさんおられたと思います。

やってきた方も屋上でたくさんの雲にためいき。


でも風が強かったので時々星も姿を見せてくれて、

土星夏の大三角も観察することができました。

ISSハッブル宇宙望遠が見られたのはラッキーでした。


今度は秋に計画したいと思います。

よかったら見に来てね。

理科ハウス 森裕美子

 

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2017年7月22日(土) (NO.765)


キリガヤ祭り オン ステージ!


今日はキリガヤ祭りの日でした。

実験ショーをやってきましたよ!

テーマは暑い夏だからこその「太陽エネルギーで実験!」。

黒いビニール袋で大きなバルーンをあげたり、

観客のみなさんにご登場いただいて、

「2分間で、ルーペで黒い紙に穴をいくつあけられるか競争」を行いました。

結果は、3つ開けられた男の子の勝利!

次に、「黒じゃなくて、白い紙に穴をあけられるか」の大実験。

ここで登場したのが灯台に使われているフレネルレンズです。

実際に白い紙から煙が出るのを見て、「おおーっ!」。

暑い夏ですがキリガヤさんのパワーをいただいて、がぜん元気がでました。

理科ハウスも「びびり展」がんばるぞ。

理科ハウス 森裕美子

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2017年7月19日(水) (NO.764)


中学生もびびる!おとなもびびる!


初日は雷雨の中、自然科学部の中学生が来館し、びびり体験に挑戦してくれました。

早速「びびったあ~!」の声があちこちであがっています!

彼らにとって、科学館やテレビで見たことはあっても、やるのは初めてのものばかり。

ドキドキヒヤヒヤがとまりません。


液体窒素でバナナを凍らせて、クギを打つ体験

本当にくぎが板に入っていくのを見て、「ありえねえ!」


さらに、液体窒素の中に手を入れる実験

「バナナが凍ったんだから、手はヤバいっしょ!」


目隠しして壁に向かって歩く実験。

びびりほどすごい手前でストップ。壁に激突する人も。


バラのトゲはどれ?を触ってあてる実験。

痛いけど、あてるには何回も触らなくちゃいけない。


どの実験も、真剣になっちゃう。これこそ貴重な体験。

思っていたのとまったく違う感覚が得られるものもあるでしょう。


一日では体験しきれないので、何回も来て挑戦してほしいです。

液体窒素の実験は、液体がなくなりそうなのであと1日。

貴重な体験をしたい人は木曜日にきてください。

釘山の上に素足で乗るYさん。すごい!

理科ハウス 山浦安曇

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2017年7月18日(火) (NO.763)


びびり展スタート!


大変長らくお待たせいたしました。いよいよ本日より「びびり展」が始まります。


 


びびり展では決してみなさんをこわがらせようとしているのではありません。

解説通りに行えば、安全に体験できるようになっていますので安心してください。


でも、私達はどんなときにびびっちゃうのかな。

初体験のとき。

びっくりしたとき。

知らなかったことに出会ったとき。

恐ろしいことを予想したとき。


怖がりの人のことを「びびり」っていいます。

びびりは心配だから慎重に物を扱います。

びびりは怖いからよく観察します。

びびりは経験を大切にします。

びびりも勇気をだそう!


ノーベル賞を取り損ねた物理学者、寺田寅彦(1878~1935) は

こわいものの征服』という短いエッセイをかいています。


ある年老いた科学者が自分の子どものころを思い出していたと。

雷や地震を人並み以上にこわがっていた子ども時代があったけれど、

それらを研究するようになり、やがてそのこわさを征服。

科学者は怖がりであったことが幸いであったとさ。

ここに登場する「年老いた科学者」というのは、どうも寅彦自身のことを指しているみたいですが。


というわけで、びびり展へのお越しをお待ちしています。


『こわいものの征服』は青空文庫で読むことができます。

http://www.aozora.gr.jp/cards/000042/files/42161_18162.html

理科ハウス 森裕美子

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2017年7月15日(水) (NO.762)


池子神明社夏祭りで実験ショー


今日は池子のお祭り日。

逗子のお祭りの日と重なってしまったので、どちらに行こうかななんて悩んだ人もいたかも。


そろそろ出番かなと思って出かけたら、出演時間が繰り上げになったとのこと。

緊張する時間もないまま舞台の上に。


今年は理科ハウスの「びびり展」の展示の中からふたつ用意しました。

ひとつはバケツ落としの実験

もうひとつはジャイロの実験です。

バケツや車輪を、理科ハウスの中なら天井からつるすことができるのですが、

舞台の上ではそれができません。

背の高い力持ちのお父さん二人にお手伝いしていただきました。


水の入ったバケツが落っこちたり、自転車の車輪が落っこちたりとハプニング続きでしたが

ヒヤヒヤ感が増して楽しかったです。

やっぱり実験はやってみなきゃわかんないね!

理科ハウス 森裕美子

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2017年7月7日(木) (NO.761)


準備でビビりまくってます

今日は七夕。

理科ハウスでは「びびり展」の準備に追われています。


何しろ展示の作成中も私達はびびってばかり。

入浴剤ロケットでは、どのくらい入浴剤と水を入れれば何秒後に発射する?

調整しながらびびって思わず大きな声が出てしまう。


釘のマットに乗ってみたものの、やっぱり痛い!

痛いとわかっているから乗るのにびびる。


解剖のために持ち込まれたコイとウシガエルとミシシッピアカミミガメ。

これを冷凍しなくちゃならない。

袋に包んで冷凍庫に。

これもびびる。


「びびり展」で一番びびってるのは私たちじゃないか!


世の中、安全第一になってるからあえて自分で挑戦しないとな。

何が危険なのかちっともわからなくなっちまうんだ。

だから、「びびり展」は自分のびびり度を知る体験の場です。

科学の知識を総動員して挑戦してください。


危ないので年齢制限(小3以上 ただし小3は大人と同伴)を設けています。

ご理解の上、ご利用くださいますようお願いいたします。

理科ハウス 森裕美子

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2017年6月29日(木) (NO.760)


元素周期表Tシャツ ニホニウム白バージョン販売開始

明日から夏の企画展の準備のため、7月17日まで休館します。

今年は「びびり展」。

ハラハラドキドキする実験ばかりを集めました。

7月18日からはじまります。お楽しみに!


さて、元素記号113番のニホニウム「Nh」が背中にデザインされた

理科ハウスオリジナルシャツですが、これまでの黒色、紺色に加えて白色が新登場いたしました!

夏に向けて一枚いかがですか。

休館中でも私どもが在館していれば、ショップでお買い物していただくことはできます。

誰かいないかなあと、ちょっとのぞいてみてください。

理科ハウス 森裕美子

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2017年6月25日(日) (NO.759)


科学の鉄人ショー2017

待ってました!!

科学の鉄人in理科ハウス!!

今日は「空振」の話です。


益田先生の実験はとにかくダイナミック。

音はでかいし、使う実験道具も大きい。

先生もでかいし、先生の声もでかい!

そんななのですんごいわかりやすい。


「空振」って初めて聞く人もいるかもしれないけど、

人間には聞こえない範囲の音(?) の話。

低い低い音から高い高い音まで、音の性質をみごとに実験で見せてくれました。

詳しく書けないのが残念ですが、楽しかったのは間違いありません。

内容はけっこう深くて難しかったのだけど、参加者は中学生が多かったから、きっと理解できたでしょう!

益田先生、いつもありがとうございます!

理科ハウス 森裕美子


 装置も音もそして先生も!がなにもかもがダイナミック

 耳をふさいでビビりまくる参加者のみなさん

 はたして実験は成功するのか! 実験はライブそのもの。ドキドキの連続です

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2017年6月24日(土) (NO.758)


海藻談義

現在開催中の「ずし環境会議展」。

今日は、発表者のひとりで藻類の研究をなさっている高橋昭善先生がお見えになりました。

高橋先生は、元小学校の校長先生で、「三浦半島海藻図鑑:海藻は海からの手紙」(大森雄治との共著)などの著者でもあり、

ホンダワラ類の気胞に関する研究者でもあります。

たまたま来館していた方が、大学時代に石灰藻の研究をしていたとのことで、たちまち海藻談義に!

光合成の話、海藻の気胞のしくみ、海藻押し葉の作り方などなど、話はつきません。

パネルを「読む」のもいいけれど、やはり発表者に直接「語って」いただくのがいいですね!

それにしても、海藻にかかわる方が同時に居合わせるって、こんなことある??

理科ハウスって磁場が強いんでしょうか。

科学館らしい充実した一日になりました。

理科ハウス 山浦安曇

 高橋先生、ありがとうございました!

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2017年6月18日(日) (NO.757)


ワイヤーアートでメッキの科学

今日の実験は「メッキ」。

銅のワイヤーを亜鉛の溶けた液につけて銀色に!

そしてさらに火であぶって金色に!

手順は難しくないのですが、家庭では扱いが難しい水酸化ナトリウムを使用し慎重に行いました。

銀色から金色への変化はびっくりするほどあっという間。

あぶりすぎると金色からさらに違う色に!

化学の実験ってほんとに不思議。

オリンピックの年になったらまたやりましょう!

金・銀・銅のメダル作りができるかもね。

理科ハウス 森裕美子

 銅のワイヤーを曲げておのおの好きな形に。色も3色に輝いています。

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2017年6月17日(木) (NO.756)


環境会議展 IN 理科ハウス

先週、文化プラザで行われた「環境会議展」のポスターを、環境会議のみなさまのご厚意でお借りすることができました。

6月29日まで理科ハウスの1Fで展示しています。

逗子に生息している鳥、昆虫、桜、魚、海藻がずらーり。

逗子の自然を調べるのにどんな方法を用いているのか、どんな種類の生きものがいるのか、どんな傾向にあるのか、発表者の自然に対する熱い視線を感じることができます。

床に座ってみるもよし、興味のある者同士で語り合うのもよし。

アットホームな理科ハウスならではの展示スタイルでお楽しみください。

プラザでの発表を見逃した方は、この機会にぜひ!

理科ハウス 山浦安曇

 こうしてならべてみると、なんだか科学館ぽい!(笑)

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2017年6月10日(水) (NO.755)


逗子市環境会議展

6月10日(土)・11日(日)の2日間、ずし環境フェスティバルが、交流センターや文化プラザホールで行われています。

その企画のひとつ「環境会議展」では、逗子市内で環境に関する活動を行っている方々の活動報告のポスターが展示されています。


逗子高校付近で野鳥観察をしている高校生

池子の森で行った野鳥観察の結果を発表している藤島さん親子

逗子の海藻の研究をしている高橋さん

まちなかの緑を研究している長島さん

逗子市内のサクラの研究をしている大塚さん

田越川の魚類を調べている岡山さんとさかな観察会のみなさん

池子の森の昆虫類の写真を撮っている池田さん


そして恥ずかしながら、名越緑地でチョウ類の調査をしている山浦も発表させていただきました。

2007年から2016年まで9年間続けた調査の結果です。

つたない発表ですが、見ていただけると嬉しいです。

この企画展では、海から川、里そして山まで、逗子の豊かな自然をいっきに眺めることができます。

おついでがありましたら、ぜひお立ち寄りください。

タイミングが合えば、私もいるかもしれません。

理科ハウス 山浦安曇

 

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2017年6月6日(火) (NO.754)


化石ストラップ

化石堀体験で掘り出した化石を、アクリル樹脂で閉じ込めてストラップにしてみました!


上から、コケムシ、単体サンゴ、ウニのトゲ、二枚貝です。

ちょっと気泡が入っちゃったけど、すごくかわいい!

透明なので、このままルーペでのぞけば、表面の模様もちゃんと見えます。

600万年前のものを持って歩いていると思うと、自然と気分もあがりますね!

レジンは、紫外線ランプを使わず、太陽光で固めました。

ご希望の方は、理科ハウスで材料費(150円~200円)だけでできますよ。

みなさんも自分のデザインでつくってみませんか(いろいろなビーズあります)。

理科ハウス 山浦安曇

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2017年6月4日(日) (NO.753)


石けんの科学

6月2日は何の日でしょう?

この質問に答えられるのは、おそらく横浜市民だけでしょう(笑)

なんせ、横浜市立の小中学校は休校になるんですから!

今から158年前の1859年6月2日、横浜港が開港されました。

この日を境にたくさんの外国製の物資が日本に入ってきました。

その一つが「石けん」です。


横浜開港記念日の前後には、毎年紙芝居「いそえもんのせっけんづくり」(作:片岡直子さん)を読んでいます。


このお話の中には、当時の人が外国製に負けない石けんをどうやってつくったのか、その奮闘記が描かれています。

今日は、ちょうど横浜からご家族と大学生がいらっしゃいましたので、語りがいがありました!


当時と同じ方法でせっけんをつくってみようということで、早速再現実験です。


なかなか固まらなかったり、においが油臭かったり、当時の職人さんたちの苦労がわかります。


さて、石けんができあがるまでには少し時間がかかります。

1週間後、どうなっているでしょうか。

6月11日(日)に、石けんの科学Part2を行います。

せっけんはどうして汚れを落とすのか。

どんな分子でできているのか。

化学実験をしながらお話ししようと思います。

お楽しみに!

理科ハウス 山浦安曇

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2017年6月3日(土) (NO.752)


サイエンス マステ

突然ですがマスキングテープの話。

マスキングテープというのは、元々塗料を塗るときに汚れてはいけないところを養生するためのテープ。

ところがこのテープ、今ではおしゃれにデコレーションするための欠かせないグッズとなっています。

理科ハウスのショップではサイエンス的な文房具などを仕入れていますが、このごろこのマスキングテープが増えてきました。

手元にあるテープを並べてみました。




10年くらい前には、理科の教科書に出てくる記号や生物をモチーフにした商品はとても少なかったのです。

ところが、最近は夏に行われる「博物ふぇすてぃばる」で見られるようにたくさんの商品が売り出されるようになりました。

理科ハウスでもいろいろな商品を取り扱えるようになってきました。

フェィスブックページで商品の一部をご紹介しています。

よかったらのぞいてみてくださいね。

「理科ハウスショップ」で検索してください

(ご注意)「理科ハウス」のFacebookページはありません。

理科ハウス 森裕美子

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2017年5月21日(日) (NO.752)


スパイダーウォッチング in 池子の森



クモの観察会なんて人が集まるの?なんて心配はまったくの杞憂でした!

クモですって?なんだかおもしろそう!と好奇心旺盛な生きもの好きが次々に集まり、予想以上ににぎやかな観察会となりました。

今回、指導をしてくださる田中和徳さんは地元池子にお住まい。

いつも理科ハウスに生きものを持ってきて、その場で解説してくれる逗子の生きもの博士です。

今回は、秋山玲美さんも同行してくださいました。

  

「今日は2時間でどれぐらいの種類のクモが見つかると思いますか?予想してみましょう」と田中さん。

といってもねえ、クモを見分けたことがないので、見当もつきません。

ところが、

スタートしていきなり、「ここにいる!」「こっちにも!早く来て」と参加者からどんどん声がかかります。


建物の壁に張られた不規則な網。

オオヒメグモです。

卵のうも見つかりました。(阿部昌浩氏 撮影↓)

 


間髪入れず、Kくんが次のクモを発見。 

 

カグヤヒメグモです。なんて美しい名前なんでしょう。

こちらは、木の股に網をはるタイプ。

オオヒメグモもカグヤヒメグモも同じヒメグモのなかまでそっくりなのに、網をはる場所には強いこだわりがあるんですね。

はやくもクモの世界の奥深さを見せつけられました。


「うわ! すごくいっぱいいる」

 

トイレのコンクリートの上を走り回っているのは、シラヒゲハエトリです。

こちらは網を張らず、えものを追いかけるタイプ。

そしてトイレの裏手にコモリグモのなかま。白い卵のうをつけています。

(阿部昌浩氏 撮影↓)

 

観察していたら、中からコグモがわさわさ出てきました。 

コモリグモは、メスが背中にコグモをびっしりしょって移動します。

メスとオスの違いは、触肢の形、そして体の大きさ。

小さいのがオス、大きいのがメスです。


集合場所からトンネルの前まで10メートルほどしかないのに、すでに40分もたっています。

そうか、クモってどこにでもいるのに、今まで見えていなかったんですね。

ようやくトンネルをくぐって森の中へ。

ところが、トンネルの中でもクモ発見! ほんとうにどこでもいるんだなあ。

 

やっとトンネルを抜けました(ここまでで1時間)。

林縁部では、環境ががらりと変わり、いろいろな形に張られたクモ網が見つかります。

 

地面に水平に網を張るカタハリウズグモ

垂直に網を張るギンメッキゴミグモ

それぞれの網に、それぞれの作戦。待ちかまえ方にもいろいろある。

こんな狭い空間の中でも、しっかり棲み分けをしているんですね。


垂直に張られた網の中央にぶら下がった枯れ葉がぶらさがっています。

網に枯れ葉がひっかかったのでしょうか。

そうではありません。

枯れ葉の中をのぞくと、

 

オレンジ色のクモと目が合いました!  (阿部昌浩氏 撮影↑)

円網の中心に枯葉の家をつくり、その中に潜んで生きものが引っかかるのを待つハツリグモです。

もう網自体が芸術作品ですね。(フェンスの中には、逗子市緑政課の許可を得て入っています)


さらに谷戸の奥に進み、明るい草地でウォッチしているとヤリグモを発見。

他のクモの網に侵入して、網の主を食べちゃうクモ食いタイプ。なんておそろしい。

 

田中さんが「こっちへ数人ずつ来てごらん」と連れて行ってくれたのは、

 

暗く湿った崖地。えっ、こんなところにいるの?  (阿部昌浩氏 撮影↑)

 

田中さんがピンセットの先で崖の表面をそっとつまむと、扉が「ひらけごま」みたいに開いて、ぽっかり穴が!

カネコトタテグモの巣です。

崖に穴を掘り、扉も作ってその中で待ちかまえ、小さな生き物が外を通ると、扉を開けてとびかかってくるんだって。

いったいどれぐらい待つんだろうね。


でも、クモがいるということは、明らかに獲物となる生き物がそこにいるということ。

クモの存在は、私たちには見えない生きものどうしのつながりを教えてくれます。

今回観察したクモは2時間で16~18種

短い時間の中で、こんなに豊かなクモの暮らしぶりに出会えるなんて、予想もしていませんでした。


もっとクモのことを語りたいっということで、終了後、希望者のみ理科ハウスに戻って

ゆったりティータイム。

 

自己紹介したり、図鑑を見たり、生きもの談義で盛り上がりました。

今日見たクモを図鑑で復習するのも楽しいですね。

クモの正確な同定は、交尾器で判断するって田中さんが言っていたけど、本当だ!

図鑑には、それぞれの種に交尾器の画像がちゃんと掲載されています。


まだこれからの季節、トリノフンダマシも出てくるし、ジョロウグモも出てくるし、クモ観察会Part2をやりたいですね。

この日のために、何回も現地で下見をし準備をしてくださった田中和徳さん秋山玲美さん、本当にありがとうございました。

また、本イベントを後援してくださった逗子市教育委員会

公園使用につきご協力くださった環境都市部緑政課にお礼申し上げます。

(今回観察したクモのリストは理科ハウスにあります)

理科ハウス 山浦安曇

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2017年5月17日(水) (NO.751)


研究者、あらわる!

日記(NO.747)で紹介した化石堀り体験。

掘れば掘るほど、何の化石がわからないものが出てきてもやもやしていたところ、

しおさい博物館の倉持卓司先生が、見にきてくださいました!

ほんの数ミリ大しか残っていないのに、「これは、サンゴの化石」「これは、フジツボの後板」と次から次へと鑑定。

なんでこれだけでわかるの?すごすぎる!


化石堀り作業をしていると、ふとこんな疑問が出てきました。

なぜ、バラバラの状態で化石が出てくるのか。

比較的大きい石英が混じっているのはなぜなのか。

倉持先生は、これらの化石を含む砂やレキが、水深の浅い海から深い海にむかって、激しく流れ込み圧力を受けたからと話してくれました。


600万年前、海底で起こった激しい地殻変動が、岩に刻まれているのです。

まさに太古からの手紙を読む気分ですね。

研究者である倉持先生が快く指導してくださったおかげで、世界がグーンと広がりました。

倉持先生、ありがとうございます。

理科ハウス 山浦安曇

  

  ナゾの生きもの、腕足類の体のつくりについて、中学生に解説する倉持先生。

  この日は、生痕化石も見つかりました。

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2017年5月16日(火) (NO.750)


みなさまに支えられて

今日は来館してくれた方たちが次々と

「お誕生日おめでとうございます」

と声をかけてくれました。

そしてお祝いや、お花をいただきました。

なんて理科ハウスは幸せ者なんでしょう!

本当にありがとうございます。

心から感謝です。

10年目の一年が濃い時間となりますように頑張ります!

理科ハウス 森裕美子

  


 

お菓子を持ってきてくれた人も!開館当時からずっと理科ハウスを支えてくださっています。

感謝!

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2017年5月16日(火) (NO.749)


9歳の誕生日

Happy anniversary!

今日は理科ハウスの9歳のお誕生日です。


過去を振り返り今と比べる、なんて私はあまりしないのですが

今日だけは振り返ってみたいと思います。


9年前に理科ハウスをオープンした時、「10年続けるのが目標」だったわけです。

その目標もあと一年というところまでやってきました。

やりたいことはいっぱいありました。


その1 小さな予算でもできる科学館の実現

その2 物理学者・石原純の資料がここにあるという周知

大きな柱はこのふたつでした。


理科ハウスを始めるときに存在していた小さな科学館は、川崎にある「発見工房クリエイト」でした。

他にもあったかもしれませんが、私は知りません。


平成13年度から地域科学館連携支援事業(委員長は永山國昭先生) の委員を6年間やりました。

地域の学校と科学館をつなごうという事業でした。

学校も科学館も予算がなくて困っていることを知りました。

全国の科学館にはすごい学芸員さんがおられることも知りました。

でも、この6年間で「なんか違うなあ」という思いは大きくなっていたかもしれません。

科学館がなぜかぜんぜん身近ではないのです。


原因は

その1 遠くにある

その2 正しい使い方を知らない


だから毎日行ける科学館があったら理科好きにはたまらないでしょう!

だって、知りたいことは山のようにあるんですから。


大きな柱のふたつめは私のミッションでした。

まだまだ資料の整理が充分ではありませんが、科学史の先生方や歌人の方々とのつながりができました。

これは大きな財産となりました。


理科ハウスを今後もずっとずーっと続けるにはいくつかの課題があります。

その1 予算が足りない

その2 スタッフの高齢化


寄付を申し出てくださる方がいて、予算のほうは少し希望が出てきました。

高齢化は知恵と工夫でやりくりするしかないと考えます。

そんなにしてまで続けなくてもいいよという声も聞こえてきそうですね。


9歳の誕生日に10歳になったときの心配事を書いてみました。

来年の今頃はどんなことを考えているでしょう!

理科ハウス 森裕美子

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2017年5月13日(土) (NO.748)


葉っぱのゆりかご

今日は、生きものに詳しい田中和徳さんが、エゴノキの枝を持ってきてくれました。

よく見ると、あれっ?葉っぱが丸まってる。

ここにも、あそこにも。

これはエゴノキの葉を巻いて、中に卵を産むオトシブミのしわざです。


ということは、このくるりんと巻かれた葉っぱの中には卵があるの?

そおーっと葉っぱを広げてみると、

ありました!つやっつやの黄色いたまごがひとつ。

たまごの透明感からして、まだ産んだばかりだろうとのこと。

たまごから孵化すると、幼虫は葉っぱを食べて中で大きくなります。

わあ、楽しみだなあ。

しばらく理科ハウスで観察することにしました。


オトシブミは、「相手に拾わせるように通り道にわざと落としておくラブレター」、という意味があるように、

ふつう、成虫は卵を産んだ後、葉っぱを落としますが、これは葉っぱを枝につけたままにしておくタイプ。

それにしても、よくもまあこんなにきちっと折り曲げることができるもんだ。

私も、葉っぱで真似して折ってみようかな。

理科ハウス 山浦安曇

エゴツルクビオトシブミのゆりかご 

葉っぱをそーっと開けてみると・・・ドキドキ

今の時期だけしか見れないオトシブミ。この枝のなかに20個もついています。

田中さん、いつも季節の風を理科ハウスに運んでくださりありがとうございます。

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2017年5月11日(水) (NO.747)


18時間、ついに!

4月から設置した「化石堀り体験」コーナーは、大人気。

自分で掘った化石は持ち帰ることができるため、みんな必死で取り組んでいます。

ところが、そんなにうまく化石はでてきません。

しかも、化石はほとんどが砕かれた状態で出てくるので、なんの一部なのかもよくわからないのですが、

それを顕微鏡でのぞいてみると、美しい模様やラインが浮かび上がってきて、

明らかに生物の体の一部であることがわかり、心ときめきます!


これまで出てきた化石は、

単体サンゴ、二枚貝のなかま、巻貝のなかま、ウニのトゲ、フジツボ、腕足類、コケムシなど。

その中でもみんなの一番のおめあては、「サメの歯」です。

しかし、これまで出てきたサメの歯はたったの3つ。

一日掘って、1つでるかでないかぐらいのレアものです。


Kくんは、なんとしてでも自分の手でサメの歯を掘り当てたい一心で、ずっと掘り続けました。

そしてあきらめかけていたそのとき、ついに「あった~!」。

それがこちら。


取り組んだ時間、のべ18時間。

よく、途中で放り出さなかったと思います。

この18時間はけっして無駄な時間ではありません。

その間にKくんはほとんどの種を同定できるまでになっていたのです。

先が見えない状況の時も、熱い気持ちを持ち続けてやり遂げる根性。

ほんとうにすごいと思いました。

私も見習わねば。

みなさんも、サメの歯を探してみませんか。

必要なのは、時間と熱意です。

理科ハウス 山浦安曇

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2017年5月9日(火) (NO.746)


大学生と理科教育法

大学生ふたりが、理科教育法で出題された課題を持ってやってきました。

テーマは、光と影のある現象について、仮説を立て実験によって検証を行うというもの(詳しくは控えます)。

早速みんなで実験をやってみることにしました。。

あーでもない、こーでもない、こうやってみたら? うまくいかないねえ、なんでだろう、じゃあこうすればいいんじゃない?

じっくり観察し、仮説を立て、実験で検証し、考察する。

考えるカラス」(NHK Eテレの番組)のようでいいですね~。

答えが用意されていない課題に取り組むのは、とても刺激的、わくわくします。


ネットで検索すれば、簡単に答えが出てくるのでしょうけれど、

科学に関する情報の場合、まちがった見解も多く含まれているので、丸のみはとても危険。

実際にやってみて、自分の頭で考えるのが一番ですね。

そして、問題を整理し、信頼できる先生と一緒に考える。

よく考えてみたら、理科ハウスがいつもやっているやり方なのでした。

今日は、大学生ととても充実した時間を過ごせて楽しかったなあ。

理科ハウス 山浦安曇

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2017年5月5日(金) (NO.745)


湘南国際村フェスティバルに出展


湘南国際村フェスティバル、5月3日~5日までの3日とも五月晴れでたくさんの方に来ていただくことができました。

今年のワークショップは「まぜまぜしてカラフルスライムを作ろう」でした。


予想以上の大人気で受付時間前から並んで待ってくださる方の列ができました。

こんなことはいままでになかったことなので、初回はバタバタしてしまいました。

2回目からはお待たせしないように、時間を区切ってなんとか対応。


そこへ救世主のように現れたのが、中学生のIくん。

急きょ、お手伝いしてもらうことに。

手際よくてきぱきと動いてくれて本当に助かりました!

Iくんありがとう。


定員オーバーでできなかった人のために、

スライムの材料の販売もしていたのですが、それもすぐに完売になってしまいました。

スライムを作ってみたい方は理科ハウスのショップで材料を販売しておりますのでご利用ください。


ショップの売り上げも順調でした。

たくさんの方に買っていただき本当にありがとうございました。

今後の理科ハウス存続のための資金とさせていただきます。

理科ハウス 森裕美子

      「納豆みたいに、まぜまぜしてね!」

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2017年4月30日(日) (NO.744)


一家に一枚ポスター2017「細胞」を手に入れよう!


毎年、科学技術に関する知識を伝えることを目的として、文部科学省が発行している一家に1枚ポスター、

今年のテーマは「細胞」です。

約38億年前に誕生した最初の生物から現在の多様な生物までどのようにつながっているのかを一望することができるすぐれもの。

しかも、このポスターに書かれていることは、理科ハウスの館内のあちこちの展示━細胞トイレや生物分類フロア、地球の歴史ゴムなど━とリンクしているので、

ひととおり遊んだあと、ポスターで確認することができてとっても便利~。


一家に一枚ポスターは、今年から理科ハウスも正式に配布館となりましたので、

ご希望の方に差し上げています。

ただし、

クイズに参加してくれた人のみ。


おうちの目立つところに貼ってながめれば、自分も地球上の生物の一員であることを実感できますよ。

理科ハウス 山浦安曇

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2017年4月26日(水) (NO.743)


池子の森の自然情報更新!


池子の森では、ニリンソウが満開、

オオルリもさえずりを始めました。


昨年3月19日の池子の森自然公園のオープン以来、久木在住の藤島くんが休みなく鳥類調査を続けてくれたおかげで

1年分のデータがそろいました。


残念なことに、藤島家はこの春、茨城県にお引越し。

しかし、この膨大なデータを将来の池子の自然保護のために活かすべく、山浦が調査を引き継ぐことにいたしました。

藤島くんほどまめに調査できるかどうかわかりませんが、できるかぎり継続したいと考えています(三日坊主にならないようここに書いておきます!)。


これまでは藤島くんから調査結果をみせてもらうばかりだったのですが、

自分の足で歩くようになると、生きもののしたたかな暮らしぶりが見えてきます。


ホオジロはどの木でさえずるのが好きか、

ハシボソガラスの大胆な狩り、

シュレーゲルアオガエルの居場所、

ツマキチョウに出会える谷戸など。

そして1週間たつと、植物も動物もがらりと様相を変えているのですから、目が離せません。


理科ハウスの「池子の森自然情報」コーナーでは

そんな池子の森の生き物たちの生き生きとした暮らしを紹介しています。

池子の森に行かれたら、どんな生き物に出会えたかぜひご紹介ください。

みなさまの情報をお待ちしています。

理科ハウス 山浦安曇

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2017年4月20日(木) (NO.742)


2017年春の理科ハウス、リニューアルしてスタート!


大変長らくお待たせしました!

ドームを解体し、科学体験コーナーを一新しました。

化石堀り体験あり

生きもののウンチあり

ふりこの大科学実験あり

と楽しさいっぱいです。


初日には早速、中学生が立ち寄ってくれました。

2日めには大学生も。

実験や観察を通して、

「どうしてこうなるの?」

「どうやったらいいのか?」

「もっと知りたい!」

そんなみんなの疑問を、ぐーんと広げていきたいと考えています。

みなさまのご来館をお待ちしています。

理科ハウス 山浦安曇

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2017年4月10日(月) (NO.741)


星の王子さまから宇宙背景放射まで


6週にわたり活躍してくれたドームを、本日解体しました。


毎度のことながら、すごく寂しいです。

が、ドームの中で生まれたたくさんの宇宙対話を思い起こすと、充実感でいっぱいです。


同時開催の「宇宙と文学展」では、たくさんの宇宙本を紹介し、

みなさんに手にとっていただきました。

時には文学談義することもありました。

「この本に感銘を受けました」」(星界の報告)、「大人になってから読むと、心に響くのよね~」(星の王子さま)など、

物語の向こうには、ひとりひとりの宇宙が広がっていました。

科学館なのに、そんな話で盛り上がっちゃうところが理科ハウスらしいなあ。


プラネタリウムのトークに合わせて、実験もたくさん行いました。

クレーターを作る実験、

小惑星探し、

宇宙飛行士選抜試験体験、

宇宙背景放射を電波で聞く体験も!


その場にいる方たちで、地球の成り立ちについて議論し、宇宙開発の未来について熱く語りあったりもしました。

宇宙」は、私たちはどこからきたのか、これからどこへ向かっていくのか、

を考える本質的な「問い」なのだと思います。


プラネタリウムも、ギリシャ神話あり、朗読あり、最新天文ニュースありとさまざまな切り口で展開しました。

おかげさまで幅広い世代の方に体験していただくことができました。

小学生はもちろんですが、中高生、大学生、大人が多かったです。

「科学館は子どもばかりと思っていたけど、ここは違うんですね」と驚かれている方もいました。


中には「来週のお話も聞きにこなくちゃ!」と何回も訪れる方もいて、

みなさんが理科ハウスを「地域の学びの場」として利用してくださっていることが実感できました。


そして、なによりも嬉しいのは、

みんなの疑問」が増えたこと!

学びの先には、疑問が。そしてまた次の疑問が! これぞ究理の探究です。

理科ハウス 山浦安曇

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2017年4月9日(日) (NO.740)


宇宙と文学とプラネタリウムと


本日で「宇宙と文学展」は終了です。

昨日と今日はたくさんの方に来ていただけたので、プラネタリウム解説も臨時に増やすほどの盛況でした。

ご来場、本当にありがとうございました。


今年のプラネタリウムはたくさんすぎるほどのプログラムを立ててしまいましたが、なんとか無事に終えることができました。

宇宙と芸術展」(@森美術館)を見たのがきっかけとなって企画した「宇宙と文学展」はいかがだったでしょうか。

屋上に上がる階段の途中で、本に読みふけっている人が多かったのがとても印象的でした。


「星の王子さま」に出てくる小さな星B612が本物の小惑星に名づけられたり、

「ろけっとこざる」の本が出版された後には、本当にサルが宇宙に行っていたり。

文学の中のお話が現実とつながっているのを知るとなんか楽しくなりますね。

探せばまだまだあるでしょう。

みなさんも何か見つけたら教えてくださいね。

来年の展示に生かしたいと思います。


企画展を盛り上げてくださった成瀬さん、泉さん、かわいさん、梅本さん、ありがとうございました。


理科ハウスは展示入れ替えのためしばらくお休みです。

次の開館日は4月19日です。

新しい展示を楽しみにしていてくださいね。

理科ハウス 森裕美子

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2017年4月2日(日) (NO.739)


星座に秘められたギリシャ神話


先週の土曜日に続き、プラネタリウムプランナーのかわいじゅんこさんに来ていただきました。

星を見ながらのギリシャ神話はいかがだったでしょうか。

私はドームの外でこっそりと聞いていたのですが、

「神の子と人間の子を同時に身ごもって、」とか、

「監禁されてしまいました。」とか聞こえてきます。

・・・理不尽な悲しい話が多いやん。

現実の古代ギリシャの暮らしもつらいことが多かったのかもしれないですね。


星を見ながら空想する、そんなひとときをたっぷりと味わいました。

申込者多数のため3回も上演してもらい、どれも違うお話でした。

かわいさんの持ちネタはまだまだあるとのこと。

またぜひ来てもらいたいです。来年もよろしくお願いしまーす。

かわいさん、ありがとうございました!

理科ハウス 森裕美子

 

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2017年4月1日(土) (NO.738)


ベテルギウスはなぜ爆発しないのか


新年度が始まりました。

桜が寒さにびっくりするほど、今日は冷えていました。


みんながよく知っているオリオン座の一等星ベテルギウスは、

「もうすぐ爆発する」と言われ続けて、もう何年にもなります。

どうして爆発しないの? というのが今日のお話です


同じ疑問を持っていた方々が集まってくれました。

超新星爆発は星の最後の姿です。

これを調べるにはやはり「星の一生」について語らねばなりません。

なんと! 理科ハウスには「星の一生」がよくわかる巻物があるのでした。


今私達が見ているベテルギウスはその寿命のうちのどこなのでしょう。

それがわかればいつ爆発するかもわかりますね。

さあ、なぜまだ爆発していないのか・・・。

知りたい方はぜひ理科ハウスをお訪ねください。

理科ハウス 森裕美子

    

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2017年3月30日(木) (NO.737)


隕石は宇宙からの手紙



これは、『宇宙と文学展』の展示の一部。

手でぐりぐり触って、隕石はどれかをあてるコーナーです。

手先の感覚を鋭くすると、ひとつだけ触りなれない石があるはずです。

どれかな?


そんなさなか、青森県つがる市の畑で隕石が落ちた可能性がある穴が見つかったという報道が飛び込んできました。

なんというタイミングなのでしょう!

もちろん隕石が落ちたあとかどうかは、確定していませんが、

これからどんな調査が行われるのか、興味津々です!


ところが、

専門家の調査が行われる前に、隕石を見つけようと重機で掘ったとのニュース。

がーん!

クレーターそのものにもたくさんの情報が詰まっているのに。

クレーターの大きさ、深さ、飛び散り方などを丁寧に調べることによって、どのぐらいの大きさの隕石がどのぐらいの速度と角度で落ちてきたのかがわかるのです。

もう少しじっくり調査してもらいたかったなあ。


理科ハウスでは、クレーターの穴あけ実験もしています。

クレーターがただの穴ではないことが、よくわかります。

かつて、月の穴が火山によるものなのか、隕石がぶつかったあとなのか大論争があった時代がありました。

そのときの研究が、地学をぐーんと進歩させたのです。


畑の穴はもう埋まってしまったそうですが、今後の調査の結果を待ちましょう。

みなさんも、隕石を触って、宇宙からの手紙を読み解いてみませんか。

理科ハウス 山浦安曇

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2017年3月25日(土) (NO.736)


「銀河鉄道の夜」を味わう


今日はスペシャルプログラム。

泉龍太さんとかわいじゅんこさんをゲストにお迎えして、いつもと違う理科ハウスプラネタリウムを味わっていただきました。


泉さんはテレビ番組「報道ステーション」にナレーターとして出演されています。

テレビで声を聴かれた方もいると思いますが、生で聞く声はまたいちだんと素敵です!

宮沢賢二の「銀河鉄道の夜」の一部を、暗闇ドームの中でしんしんと朗読してくださいました。

第一話の「午后の授業」の場面は、まるで教室の中にいるよう!

解説も付け加えながら、難解なストーリーをトークで軽快につないで、最後章まで連れていってくれました。

参加してくださった方から「もう一度読んでみたくなりました」と嬉しい感想をいただきましたよ。

かわいじゅんこさん「宙の学校」の校長先生として活躍中。

プラネタリウムプランナーとして、全国あちこち走り回っていらっしゃいますが、

理科ハウスでプラネタリウムをやるときには、毎年来てもらっているのです。

同じく宮沢賢二の「星めぐりの歌」銀河鉄道の夜にでてくる星座の解説をしてくれました。

「あかいめだまのさそり~」で始まる星めぐりの歌にはたくさんの星たちが登場します。

歌に合わせての星空散歩は素敵な時間でした。

しかも、二回目のお話の直後に、湘南ビーチFM「星空リビング」の生放送をするというおまけつき。

参加者全員で、声だけ出演しちゃいました!

お忙しいお二人に来ていただき、理科ハウスのプログラムが華やかなものになりました。

参加してくださったみなさま、そして泉さん&かわいさん、心から感謝申し上げます。

理科ハウス 森裕美子 山浦安曇

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2017年3月19日(日) (NO.735)


宇宙と文学展



このポスターを見て、「あれ?どこかで見たことがあるなあ」と思った方。

さすがです!

そう、1月9日まで森美術館でやっていた「宇宙と芸術展」ですね~。

大評判だった「宇宙と芸術展」を見て、たくさんの刺激を受けた私たちは、すでに準備がすすんでいたプラネタリウムに合わせて、突如企画展をやろうということになりました。


「宇宙と文学展」

古今東西の書物の中に、宇宙はどのように表現されているのか。

天文学の進歩により、宇宙に関する記述はどのように変化してきたのか。

文学といっても、漫画から雑誌までなんでもアリです。


調べてみて興味深かったのは、天文学がいかにして進歩してきたのかという点。

昔の本に書かれている記述は、現在の科学からみると変だなあと思うものも多いのですが、当時の人たちの宇宙観が見えてきておもしろいです。

紹介した本は20冊。

その他にも、階段や壁のあちこちに宇宙関連の本を置いてあります。

お好きな場所に座り込んで、手に取ってご覧ください。


さらに、展示室のあちこちに、天文に関する実験を25コーナー設置しました。

たとえば、『星の王子さま』のところには、小惑星を探す体験、

『火星の人』のところには、火星体重計というように。

文学と科学の間を行ったり来たりしながら、宇宙を探検していただければと思います。

会期は、4月9日まで。プラネタリウムも同時開催していますので、一日遊べますよ。

理科ハウス 山浦安曇

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2017年3月11日(土) (NO.734)


宇宙の疑問 なんでも答えます!


今日は国立天文台梅本智文(うめもとともふみ)さんが理科ハウスに来てくださいました!

梅本さんは電波望遠鏡を使って星の誕生のしくみを研究しています。

たくさんの質問を用意していたのでさっそく答えていただきました。


「電波望遠鏡で何をやってるの?」

「ブラックホールっていつか爆発するの?」

「宇宙でアミノ酸が見つかったってほんと?」

「人間はやがて恒星まで行けるようになるか?」

「局部銀河群の中心が天の川銀河とアンドロメダ銀河だというのは、どのようにしてわかったの?」

などなど。


いきなりの質問にもかかわらず、次々とわかりやすく説明してくれる梅本さん!

あっという間に時間が経っていました。

このあと直行で野辺山まで行かれるとのこと。

お忙しい中お時間をいただき本当にありがとうございました。


長野県にある国立天文台野辺山宇宙電波観測所は見学をすることもできます。

行ったら梅本さんに会えるかも!

http://www.nro.nao.ac.jp/

理科ハウス 森裕美子

     質問の回答は、理科ハウスの2Fで見ることができます

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2017年3月8日(水) (NO.733)


週替わりプラネタリウム 3週目に突入


今年のプラネタリウムは特別プログラムをたくさん用意しましたが、

週替わりでテーマを変えての解説も楽しんでいただいています。


「見ると長生きできるカノープスを探そう」

「見えない星をどうやって見る?」

に続いて今週は

もっと知りたい月のはなし」です。


ニュースではNASAや民間企業による月への有人飛行計画についてさかんに伝えています。

アポロ11号の月面着陸からもう48年も経ってしまいました。

また新たに月ブームがやってくるんでしょうか。


そんな、月に行ってみたい方のために、理科ハウスのプラネタリウムでは

MITAKA」をプロジェクターで写して宇宙たんけん気分に浸ることができるようにしています。

ぜひお試しください。

理科ハウス 森裕美子

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2017年3月5日(日) (NO.732)


天文学のはじまりのはじまり!


今、学芸員実習で理科ハウスに来ているTさんは考古学を研究している大学生。

人文系博物館の学芸員を目指して、大学院への進学を希望しています。

古代エジプトの歴史に特に詳しいTさんに、豊富な知識を生かし、古代エジプトと天文学のつながりについて展示を作ってもらいました。

テーマは、「天文学のはじまりのはじまり」。

天文学の起原は、暦(こよみ)をつくることからはじまったと考えられています。

古代の人々は、太陽や星々の観察によって、季節の移り変わりの周期を知っていました。

古代ギリシャの世界では、太陽や星々はどのようなものととらえられていたのでしょうか。

Tさんがみなさんを紀元前2000年前まで連れて行ってくれますよ。


理科ハウス 山浦安曇


古代エジプトの象形文字、ヒエログリフで自分の名前を書く方法を教えてもらいました

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2017年2月26日(日) (NO.731)


感覚を研ぎ澄ませ! サイエンス イン ザ ダーク


日曜日の理科ハウスはとてもにぎやかです。

高校生カップルが「カミオカンデ」について語っていたり、中学生が「オデッセイ」を座り込んで読んでいたり、家族で「ホワイトパズル」を楽しんでいたり、

それぞれ自分たちの関心のあるところ、居心地のいいところを探して過ごしています。


そして、今日は第一回目の暗闇の中で行う実験「サイエンス イン ザ ダーク」を行いました。

理科ハウスのプラネタリウムドームは、真の「闇」になるように、外側に何重も幕をはってしっかり光を遮断しています。

隣の人の顔も、自分の手もわからないぐらい真っ暗です。


参加者に明るい状態でドームに入っていただき、3.2.1で明かりを消すと・・・

「*?@:#/ @@\!!・・・・」

全員が声を出して大騒ぎ。一気に不安になったのでしょう。

いかに私たちが視覚に頼っているかがわかります。


実験の内容はここには書けないのですが、

(初体験を楽しんでもらいたいのです)

初めての体験ばかりで、みなさんもう大騒ぎ!

集中力もはんぱありません。


美術部で絵を描いているという高校生が、「感覚が揺さぶられて、とてもおもしろかった」と言ってくれました。

みなさんも新感覚実験に挑んでみませんか。

次のサイエンスインザダークは、3月5日(日)午後3時からです。

理科ハウス 山浦安曇

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2017年2月25日(土) (NO.730)


星のおねえさんがやってきた!


今日ははるばる、かわさき宙と緑の科学館から、星の解説おねえさんが来てくださいました!

いつもはでっかくて設備バッチリのプラネタリウムで解説をしている成瀬さん

こんなに小さくて手作り満載のドームで目の前に人がいるって、

きっとやりにくいだろうなあと思っていたら・・・

「たのしみ~。何度でも解説しますよー」と

始まる前からワクワクしてくださいました。


2時からのプログラムには申し込み多数のため2回やっていただくことに。

4時からもやっていただき計3回。

ドームから出てきた子どもも大人も

おもしろかったー」の声多数。

成瀬さんのやさしい語りかけにうっとりしたそうです。


成瀬さん自身も、

「いつもと違う体験ができて楽しかったです。ここに住みたい!」と帰り際に言ってくださいました。

成瀬さん、今日は本当にありがとうございました!

理科ハウス 森裕美子

         成瀬さんの優しい語り口に、ドームの中は別世界に!

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2017年2月22日(水) (NO.729)


まちの科学館


「宇宙と文学展」が始まりました!

理科ハウスの入り口のガラス窓に、この案内↑を貼っています。

時々、通りがかりの方が立ち止まってそのポスターを見ています。

「宇宙」という文字をご覧になったからなのでしょうか、

たぶん近所にお住まいの方と思います。

入って来られて、

「夜にすごく明るく光っている星があるんですけど、あれは何という星ですか」

と質問されました。

今すごく光っているといったら金星にちがいありません。

明るくなっている理由を簡単に説明したらとても喜んで帰っていかれました。


ふらっと立ち寄って聞いてくださる方がいて、

「これこそまちの科学館!」

今日は「大学に合格したよ」の報告に来てくれた高校生も来て、うれしい一日となりました。


プラネタリウムでは毎週お話のテーマを変えて星の解説をやっています。

ちょこっと寄って行きませんか。

今年はプラネタリウム内で行う特別プログラムをたくさん用意しています。



宣伝費を節約しているため、多くの方にお知らせをお届けすることがなかなかできません。

このホームページを読まれた方、逗子近辺にお住まいのお友達におすすめしていただけると大変助かります。

よろしくお願いします。

理科ハウス 森裕美子

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2017年2月16日(木) (NO.728)


「北極の天気と海氷をしらべる」 その後


今朝の朝日新聞の科学欄に「寒波予測 北極がカギ」という見出し!

おお、まさに日曜日に行ったサイエンスカフェのテーマではないですか。

ゲストの猪上淳さんから

北極圏の気象データを初期値として入れた場合と、入れなかった場合の

中緯度の気象予測の違いを見せてもらったばかりでした。


今、北極の観測は、世界の研究機関や観測機関が力を入れて、取り組んでいるプロジェクトであるとのこと。

猪上さんのお話を聞いて、

あまりに遠すぎて、なじめなかった分野の話が、

ぐんと身近に感じられるようになりました。

なんてタイムリーな!

総研大のみなさま、猪上淳さん、貴重なお話をありがとうございました。

あらためてお礼申し上げます。

理科ハウス 山浦安曇

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2017年2月12日(日) (NO.727)


総研大カフェ 「北極の天気と海氷をしらべる」 国立極地研究所 猪上淳さん



今年は鳥取県などで例年にない大雪が降っています。

どうして?

北極海の氷の量になんか関係があるんとちゃう?

というのが今日のお話のテーマです。


猪上先生は「みらい」という名の海洋地球探査船に乗って、北極海の氷を調べに行った研究者です。

部屋の前に貼ってあるのは、なんか見たことないなあ、という地図。

中央に北極点があるから、日本は地図の端っこのほうに北海道がちらっと見えるだけ。

北極点には陸がなく海なので、そのあたりの気象のデータを取るのが大変なのだとか。


氷の下の海水の温度や氷の厚さも調査。

猪上さんの研究では、夏に北極の氷の量が少ない年には日本にドカ雪が降ったりするらしいです。

気象のためのデータの取り方はいろいろです。

ラジオゾンデという気象観測器を、地球全部で800個もの風船をつけて同時にあげているって知ってた?

それも一日2回!


猪上さんたちが調べているデータも気象予報のために使われているそうです。

今はコンピューターがすごい計算をして予報しています。

そしたら気象予報士は何やってんの?

小学生からのするどいつっこみには、みんな大笑い。


私達の生活を守ってくれる気象の予報は研究によって精度も上がっているのです。

猪上さん、興味深いお話をありがとうございました。

司会をしてくださった総研大の塚原先生、事務局のみなさまありがとうございました。

理科ハウス 森裕美子

 

 北極を中心にものを見たり、考えたりすること自体、すごく新鮮な感覚です

ホンモノのラジオゾンデ(気圧、気温、湿度、風向、風速の気象要素を測定する

無線送信機を備えた気象観測器。これに風船をつけて上空にあげる)も見せてもらいました。

(画像:山下千秋さん提供)

  理科ハウスのサイエンスカフェは、質問の勢いがはんぱないです!


 コーヒータイムのおともは、北極の氷をイメージしたわり氷というスイーツ。


こちらは、北極の塩分濃度に合わせて塩味を調節した寒天ゼリー。北極感がすごすぎる!

ベイビーズブレスさんの創作お菓子、冴えてます! いつもありがとうございます。


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2017年2月11日(土) (NO.726)


ペリットの中身を調べよう


今日は、近所におすまいの田中さんが持ってきたモズのペリットを分析しました。

ペリットとは、鳥が一度飲み込んだ食べ物のうち消化できなかったものを塊にして口から吐き出したもの。

ワシやタカ、フクロウ、モズやカラス、カワセミなどのペリットがよく知られています。

ペリットを調べることで、鳥類が何を食べているのか、そして時期によって捕らえるものに変化があるのかを知ることができ、鳥類の食生活を知るための手がかりとして重要な資料となります。

実際のペリットはこんな感じ。

長さは2㎝ほど。

そもそも、こんな小さなものが落ちていても、とうてい見つけることはできないでしょう。

つまり、ペリットはめったにお目にかかれないレアものなのです。


ペリットを実体顕微鏡でのぞきながら、ピンセットで注意深くほぐしていきます。

昆虫の脚、翅などがぎっしり!

さすが、肉食のモズだけありますね。

さらに書画カメラで拡大して、図鑑とにらめっこ。

調べた結果、多かったのはバッタやコオロギのなかま、そして甲虫のなかまでした。


意外だったのは、樹上よりも地面をはう昆虫が多かったこと。

高いところからいち早く昆虫の動きをとらえるモズの敏捷さがうかがえます。


いや、モズもすごいけど、そのペリットを見つけ出す田中さんの方がもっとすごいかも!

田中和徳さん、いつも貴重な資料をありがとうございます。

理科ハウス 山浦安曇


バラバラになった体の一部から、種類を探しだす作業は、探偵のようで楽しい!

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2017年2月5日(日) (NO.725)


オリジナルカードゲーム「元素カルタ」できました!


昨年の今頃のことです。

新元素113番の命名権の話がニュースになったとき、

「もしジャポニウムに決まったら、で始まる元素としては初めてだね」と話していました。

「他の元素はどうなんだろう。Jのようにまだ使われていないアルファベットはあるかな?逆にたくさん使われているアルファベットは?」とTくん。


みんなで調べたところ、思いのほかたくさんのバリエーションがあることがわかり、「これをゲームにしようよ!」ということになりました。

カードを作ってくれたのは、小5のTくんとFくんです。


ルールは簡単。

まず親があるアフファベットを読み上げます。そのアルファベットで始まる元素カードを誰よりもはやくとる!それだけ。

こうなると、ただの早とり競争じゃないかと思う方もいるかもしれませんが、そうはいきません。

当然、元素の番号と位置を知っている方がだんぜん有利です。

元素周期表を知っていなければ参加できない? そんなこともありません。

だれよりも早くとなると、視力の良さと運動神経の敏捷さも問われますからね。


さて、実際にやってみたところ、

盛り上がる、盛り上がる!まさにカード争奪戦。

結果は、1位は元素周期表をよーく知っている子。

そして、2位は元素はまったく知らないけどスポーツが得意な子でした!

さらに、途中で大学生から「元素クイズ」が出題されて、楽しく学べるオリジナルゲームができました。

まさに知力と体力の格闘技といってよいでしょう!

このゲーム、売れるかしらね。

理科ハウス 山浦安曇

1枚しかないカードに飛びつく中学生。そして、容赦なく両手でカードをとりまくる高校の理科の先生!

ニホニウムを取った人には得点あり。

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2017年2月5日(日) (NO.724)


かんたんな実験ほどむずかしい


今、博物館実習に来ているNさんの専門は化学。

何人か集まったときに、化学実験をしてもらっています。

簡単な実験だけど、「さて、次にどうなると思う?」と問われると

「えっ? どうなるんだろう」とみんな真剣顔。

高学年だと、「予想した理由」まで言うことができるので、議論がぐーんと深まります。

Nさんは他にも元素クイズもつくってくれました。

クイズも実験もみんなでわいわいやるのが楽しいっ!

9日(木)と11日(土)にもやりますよ~。

理科ハウス 山浦安曇

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2017年1月30日(月) (NO.723)


元素周期表Tシャツ最新版 発売開始!


みなさん、お待たせいたしました!

背中に「Nh」(ニホニウム) のマークが入ったシャツができあがりました。

サイズはXS、S、M、L、XLの5種類。(男女兼用)

色は黒と紺です。

値段は税込みで2160円ととてもお求めやすい価格になっております。

理科ハウスでお買い物するもよし、またネット販売も承っておりますのでよろしくお願いいたします!

理科ハウス 森裕美子

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2017年1月29日(日) (NO.722)


進化するパズル


前月に実習に来ていたAさんがつくってくれたタングラムという図形パズル。

Hさんきょうだいが、これらのパーツを使ってオリジナルのパズルを作ってくれました。


一見、すぐにできそうだけど、

これが案外難しい。

「迷いポイント」がちゃーんとあるんです。

「1分以内でやること」としばりルールを設けるなど、なかなかのプロデュース力。


展示を作るとなると、

簡単すぎてもいけないし、難しすぎてもいけないから、けっこう頭使うよね。

でも、工夫しがいがあってすごく楽しい!

というわけで、みなさんもオリジナルのパズルを作ってみませんか。

その前に、Hきょうだいのパズルに挑戦しにきてください。

理科ハウス 山浦安曇

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2017年1月28日(土) (NO.721)


ビリビリにビビらないための実験


周りではインフルエンザが流行っているようですね。

自分はまだ大丈夫と思っても、自分のクラスが学級閉鎖になったらおうちで静かにしているのが、無難ですよ。

それでも理科ハウスは元気に開館しております。


特に日曜日は実験ショーを行っているので、にぎわいます。

今はやっぱり「静電気ショー」でしょう!乾燥しているこの時期しかできませんからね。

静電気の実験が楽しいのは、「ものはなんでできているのか」という究極の不思議に触れることができるから。

目に見えない電気が、ダイナミックに動いているのが見えてきます!

今年は、今までにお見せしたことのない実験も行っています。

電撃ジュース

ハミルトンの風車

集中力養成マシン 静電イライラ棒

静電気アルコール爆発 などなど

静電気で痛い思いをしないですむ方法もご紹介しています。

これまで以上に楽しい静電気実験を、見にきてください。

理科ハウス 山浦安曇

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2017年1月16日(月) (NO.720)


ご支援ありがとうございます


先日7日のサイエンスレクチャーを行ったときの写真を見て気づかれた方がおられるでしょうか。

いままで使っていたプロジェクターではなく、新型のものとさらにその横に書画カメラが置いてありました。

これは、いつも理科ハウスに来てくださる渡邊裕さんが、理科ハウスのために買ってくださったものです。

買えばかなりの高額品です。

古いプロジェクターはもう10年以上使っていたので新しいのがほしいと常々思っていたところでした。

渡邊さんは昨年末に理科ハウスを支援したいと申し出てくださいました。本当にびっくりしました。

「ほんとにいいんですか?」と何度も聞いてしまいました。

申し出てくださった金額があまりに高額だったため、相談してこの二つを買うことにしました。

大事にかつ有効に使いたいと思っています。

サイエンスレクチャーでは大活躍してくれることでしょう。

夢って願っていると叶うもんなんですね。

渡邊さん、本当にありがとうございました!


渡邊さんの支援は他にもあります。

それは理科ハウスのことをたくさんの方に紹介してくださることです。

本当に嬉しいですね。


支援の仕方はいろいろあっていい、ちょっとしたお手伝いや差し入れも大歓迎。

あっ、すでにたくさんの方からしていただいていました。


でも、渡邊さんの申し出はあるヒントを私に与えてくれました。

この先、理科ハウスを長く続けていくためには、たくさんの方のお力を借りることになるかもしれません。

みなさんが同意してくださったら・・・の話ですが。

理科ハウス 森裕美子

スクリーンの近くに置けるのでとても便利。大切に使わせていだきます!

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2017年1月12日(木) (NO.719)


大道芸?いえ、物理実験です!


今日は、新年ということで日本の大道芸「皿回し」をやりました。

いや~ここだけの話、私(山浦)はあまり上手じゃなくてですね、人に教えられないんです。

今日来た子どもたちも、はじめは「むずかしいなあ」と言っていたのに、

あれよあれよという間に、くるくる回せるようになりました。

すごいなあ。

ただ回すだけじゃなくて、

上に投げて、棒の先でキャッチしたり、

お皿を何枚も重ねて回したり、

指先で回したり

3枚同時に回したり

次から次へと芸を身につけていくのです。

子どもたちの勘の良さにはかないませんね。


ダイススタッキングに挑戦したSくんは、何回も練習しているうちに、完全にマスター。

今や大道芸の「お手本」として活躍しています。

いったい理科ハウスなにやってんの?

これもりっぱな物理実験です!

理科ハウス 山浦安曇

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2017年1月8日(日) (NO.718)


電磁実験スピーカーをつくろう!


今日は逗子文化プラザ市民交流センター主催の親子実験教室です。

作ったのは学研の大人の科学シリーズから「電磁実験スピーカー」。


なんだか難しそう?

いえいえそんなことはありません。

だいたい1時間くらいで作れちゃいます。

このキットは近い将来、電気を無線で送る時代がやってくることを教えてくれます。

たとえば、スマホは充電するときケーブルを使って充電しています

けれどもそのケーブルがいらなくなるのです。

もうすでに実用化されているのでご存知の方もおられるでしょう。

いったいどうやって電気を送っているの?

それを教えてくれるのがこのキットです。


ポイントは「コイル」です。

なんでコイルが大事なのか、不思議ですよね。

みなさんにわかりやすく紙芝居を使って壮大な電気科学史をお伝えしました。

実験も入れながらだったのでよーくわかったのでは。

電磁調理器を使った実験もドキドキしましたね。


親子で助け合ってキットを作っている様子がとても素敵でした。

いろいろな遊び方ができると思うのでぜひ家で続きを楽しんでくださいね。

参加してくださった方々、市民交流センターのスタッフのみなさん、イクリエラボさん、ありがとうございました!


イクリエラボのFB報告はこちら

逗子市民交流センター 「ずしコト」の報告はこちら

理科ハウス 森裕美子

音楽のリズムに合わせて、LEDが光ったり、魚型のライトがちょこちょこ泳いだりする楽しい装置です。

親子で協力しあって楽しく工作。お隣の家族同士、教えあう場面も。

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2017年1月7日(土) (NO.717)


実験で楽しむ宮沢賢治の世界


今日は石川県金沢からはるばる新幹線に乗って四ヶ浦弘先生が来てくださいました。

四ヶ浦先生は理科ハウスに影響を受けて「金の科学館」を作ろうとしています。

今は出張講座がとても多いので石川県に常駐できず、まだ開館には至っていないのですが、そのうちきっと実現されると思っています。

小さい科学館は人手が足りないのでなかなか苦労があります。

四ヶ浦先生は「歩く科学館」とも言えるかな。

科学館にもいろいろなタイプがあっていいですよね。


さて、今日のテーマは宮沢賢治と科学。

難解な宮沢賢治を先生はどんな風に解釈するのかとても楽しみでした。

宮沢賢二にかかわることになったいきさつから熱く語る四ヶ浦先生。

「賢治になったつもりで実験を楽しむことで、感覚的にその世界が理解できますよ」

「ほら、きれいな色でしょ。きっと賢治もこの美しさを共有したかったんじゃないかな」

実験も交えてあっという間の2時間でした。


おまけで持ちネタの「銀のさびをあっという間にきれいにする方法」もお披露目してくれました。

化学実験は変化がはっきりわかり、あっと驚かされます。


四ヶ浦先生の著書をはじめ、実物の金属が貼ってある周期表、砂金ボトルなど化学が楽しめる商品も少し分けていただきました。

数がすくないのでほしい方は早めに理科ハウスに買いに来てください。

四ヶ浦先生、ありがとうございました!

理科ハウス 森裕美子


「賢治の作品って、よくわからないよね~」と自然体で語る四ヶ浦先生。


四ヶ浦先生の実験を、みんなで立ち上がってみています


水晶とガラスはどうやって見分ける?


四ヶ浦先生の著書「実験で楽しむ 宮沢賢治サイエンスファンタジーの世界」理科ハウスで販売しています


2階に、賢治と科学を結び付けた展示を作りました。この日のために準備した一日だけの展示。「賢治+色」のコーナー。


賢治の作品には気象現象がたくさん出てきます。窓辺には「賢治+雲」のコーナー


そのほか、「賢治+香り」、「賢治+月」、「賢治+鉱物」、「賢治+鳥」など、詩と図鑑や本物の鉱物を並べて、楽しんでいただきました。 


おやつは、今回もベイビーズブレスさんの創作クッキー。炎色反応ー硫黄は青、銅は青緑。材料として、硫黄を多く含む食品としてニンニク、銅を多く含む食品として抹茶、緑茶ナッツ、干しブドウ、黄粉を使用。馬は、「栗鼠と色鉛筆」の中に「緑いろのサラアブレッド」という言葉が出てくるので関連付けて。ベイビーズブレスさんのお菓子はいつもお楽しみがいっぱいです。

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2017年1月3日(火) (NO.716)


あけましておめでとうございます。

今年の正月は暖かい天気が続いて過ごしやすかったですね。

さぞ多くの方が初詣やお買い物に出かけられたことでしょう。


理科ハウスは長いお休みをさせていただいていて、通常の開館は10日からとなります。

学校の冬休み中に来ようと思っておられた方、本当にごめんなさい。

7日と8日のイベントのために部屋をセッティングしてしまったために、今年はいつもより遅い開館日となってしまいました。


また、毎年行っているプラネタリウムドームの組み立ては2月中旬を予定しているので、

星の解説は21日からになります。

たくさんのご来館をお待ちしています。


今年は理科ハウスを始めてからいよいよ10年目を迎えます。

いつまで続けられるかわからない年齢になってきました。

「気が付いたら理科ハウスが閉館!」になっているかもしれません。

ぜひ早目のご来館を!

あなたとお会いできるのを楽しみにしています。

理科ハウス 森裕美子

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2017年1月1日(日) (NO.715)

あけましておめでとうございます

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